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第2話「ストアシステムはパソコンPOSで構築せよ!!」  

1996/04 雑誌ストアシステム 連載

前回はPOSがPCーPOSに流れていく大きな理由を述べましたが、今回は具体的にPCーPOSをどのように構築していけばいいのか考えてみたいと思います。

私はPCーPOSは、導入するものではなく構築するものだと考えています。これは決して部品を買ってきて組み立てなさいという意味ではありません。お店には個々にいろいろな業態、やり方があり、POSシステムにもその業態にあわせたシステムの構築が必要だと思っているからです。

ただし今まではそのお店にあわせた独自のシステムを構築しようとすると高いシステム、高額の費用が要求されました。それは専用POSそのものが、最初から一辺倒の固定概念でしかシステム設計されていなかったのと、メーカーが自由に設計できる機種は高級機として認識していたからです。

これではお店を経営している多くの人が経営分析やちょっとした顧客サービスを始めようとすると、メーカーの高級POSを購入するしかなく、それゆえに躊躇したり導入をあきらめざるおえませんでした。

これは背広を作るのによく似ています。POSには、いままでオーダーメイドと既製品の2つの種類しかありませんでした。既製品では最初から与えられたサイズは数えるほどしかなく、ありきたりのものでしかありません。少しでも体型の違う人が背広を作ろうとするとオーダーメイドしかなく、そのオーダーメイドするためには値段の高い生地しか与えていませんでした。

しかしこれだけいろいろな形態のお店が出てくれば既製品の背広やオーダーメイドだけでまかなえるはずがありません。その中間にあたるイージーオーダーの考え方であるPC-POSです

たとえばレストランのPOSは、以前は売上を集計するか、チケットの販売程度にしか使われていなかったものが、現在は本来のPOSとしての目的よりもオーダリングとしての目的の方を重視されています。スーパーではお客をすばやくこなすことを目的とし、コンビニエンスでは対面販売でカウンター処理をおこない、あきらかにスーパーと接客方法が変わってきます。

このように業種によってPOSの使い方も異なってきているのにスーパーもコンビニもレストランもその他の専門店も同じ既製品のPOSを着せられていたのです。POSを売上げを集計することのみの目的として使う今までの考え方ならば許されたものが、多種多様化した店舗に窮屈なお店自身の進歩もさまたげることにもなりかねません。

PCーPOSの場合、業務の目的に合わせて中に組み込むソフトを変えることができますし、設計することもできます。組み込むソフトは、その性格から大きく分けて2つあります。1つは業種別にすでに完成されたアプリケーションソフト。もう1つはその目的に合わせて開発するオーダリングソフトです。


アプリケーションの利用

簡易データーベースの利用

通常の選択

PCーPOSの向いてる業種

PCーPOSで出来ること

現場担当者が求めるシステム

PC-POSの原点にもどって

アプリケーションの利用
専用POSがPCーPOSに移り変わり、そのためにできてきたのがアプリケーションパッケージという出来上がったイージーオーダーソフトです。

このソフトの今までの既製品と違う点は、POSとは独立したプログラムであるため、そのプログラムの組みかたによって仕様にかなりの余裕を持たせることが可能になります。

いくつかの業種向けに合わされたアプリケーションはすでに用意されており、その店舗の目的に合わせてアプリケーションを選択します。プログラムを一から作り上げる手間暇を考えれば、この手順は数十倍も効率がよくスピーディーに導入できます。またこのアプリケーションはすでに開発されているので費用も最初から構築するよりも十分安くできます。

また今までの業種向けアプリケーションは、メーカー各社ごとのPOSに開発されていましたが、PCーPOSになりOSがWindowsなどで統一されることで同じアプリケーションがいろいろなメーカーのPCーPOSシステムで動くことが十分に可能になってきました。

アプリケーション利用の最大のメリットは、一般に完成度が非常に高く、それ専用に作られているため処理スピードがはやく、分析等に関しても今までの事例を基に十分練られており、開発の費用も安くつきます。

しかしその反面デメリットはすでに完成されているがゆえに、独自の変更などソフトの改良が難しい点です。また、通常本当にそのお店にあったパッケージソフトならば問題はないのですが、中には粗悪なパッケージも多く、選択に失敗した場合使えないか、不満を抱えたままの使用になってしまいます。

簡易データーベースの利用
PCーPOSの場合アプリケーションソフトを使用するのとは別にオーダーメイドすることも簡単な方法があります。それはパソコンで頻繁に使用されているデータベースソフトを使って簡易にプログラムを組んでしまう方法です。

最近ではソフトハウスでもデータベースソフトの Access (マイクロソフト製)や桐(管理工学研究所製)を使ってプログラムを組んでいるところも多くみかけます。というのも元々がデーターベースソフトであり、簡易言語が用意されていますので、ある程度まではスピーディーにプログラムを組むことができるためです。

この簡易言語を使えばソフトハウスの人間でなくても多少パソコンを知っている人なら、一ヶ月ぐらい勉強すれば簡単な販売管理ぐらいはプログラムすることが可能です。また最近のPOSメーカーは、自社のPOSを売るために「POSアプリケーション開発システム」として基本的なレジ機能を Access などのデータベースで提供するメーカーも出てきました。

この方法の大きなメリットは比較的にユーザーの希望に添ったシステムが構築しやすく、時間も短期間に開発が可能で、そしてユーザーの改造希望も比較的楽に(予算的にも期間的にも)受け入れることができます。

そのデメリットは、データーベース言語自体が汎用なためスピードが非常に遅く使用に耐えられないケースが多く見られます。そして少しでも複雑な処理をしようとするとデーターベースで与えられた処理を超えてしまうため、データーベースであるがゆえの限界を感じたり、バッチやパッチ処理と呼ばれるデータベース外での操作で処理してやらなくてはならないケースも多くなかなか融通が利きません。

また一般ユーザーがプログラムを開発したならば、すべての処理を完結した形で完成しおわればいいのですがそのシステムが中途半端で終わるといつまでもその業務に縛られ、システムトラブルが発生するとそのトラブル処理に追われてしまう事になりかねません。

通常の選択
アプリケーションとオーダーメードのどちらを選ぶか?と聞かれた場合、私の個人的な意見にはなりますが、特殊な処理をせずに、お店にマッチしたパッケージがあるのであれば、できるだけ実績のあるアプリケーションを選ぶことをお勧めします。

というのも単独にソフトを作ることは、いくら簡単にできるからといって最終的には時間も費用もそこそこにかかってしまうからです。

一般的に使用者側がシステムを設計する場合、よっぽどシステム設計に馴れた人でないと必要な機能と不必要な機能が混在し、後になって不満や要望によって用件を追加するするケースが多く見受けられます。そういった改造費用は当然のことながら別請求になり、結果的に高く付くケースが多くなります。

また作ったソフトハウスもいつまでもそのソフトの仕様を覚えているとは限りません。トラブルが起きたときには担当者が辞めていないケースも今まで数多くあります。

通常ソフトハウス側がアプリケーションを開発する場合はいろいろなケース(使い勝手、スピード、トラブル、メンテナンス等)を踏まえて設計しますので(中には何も考えていないソフトハウスもあるが)オーダーメイドされたソフトよりは数倍性能がいいケースの方が多いのです。

また実績があるソフトは多くのユーザーによってバグ等もつぶされていますので安心して使用できますし、最近では多少の範囲内でオーダーメードの要求に応じるソフトハウスも出てきました。

そのためPCーPOSに組み込むソフトは、できるだけ実績のあるソフトハウスのアプリケーションパッケージを選ぶことをお勧めします。


PCーPOSの向いてる業種
PCーPOSは、スーパーのような大型店舗よりも専門店に向いている,といわれてます。

専門店が向いてるその理由は、スーパーのように大量のレジ通過を目的としているのではなく、商品の個別管理や在庫管理、顧客管理等をする十分な目的思考があるからです。

私は次の処理をしたいならばすべてがPCーPOSに向いていると考えています。


顧客管理(ポイント管理も含む)
商品管理(商品稼働、不稼働、ベスト)
在庫管理(リアル在庫、棚卸し)
店舗不正防止()
データ分析(グラフ)
多店舗管理(店舗間の移動)
本部管理(売上集計、商品稼働集計)
顧客管理や商品管理が必要なPCーPOSが普及している業種としては、ビデオやCDのレンタルショップなどが上げられます。レンタルショップでは商品を人に貸すのですから商品管理や顧客管理が当たり前の世界です。

TVゲームショップなどもPCーPOSをよく見かけます。これは在庫の価値の変動が大きいく、仕入が個人のため業者のように一定していないからです。

これらは一般の販売業種とは少し違った業態の店舗です。どちらかというとパソコンで処理をした方が早いため、必然的にPCーPOSが台頭してきただと考えられます。このため日本国内ではある程度特殊な業態でない限りPCーPOSが成長しないような雰囲気が在りました。

しかし、まだまだいろいろな専門店でPCーPOSは成長する可能性があります。

例えば、飲食関係。ファミリーレストランなどでは既に注文をハンディーターミナルで受けて注文を出すオーダリングシステムが普及しています。これもPCーPOSを使った安いシステムが既に開発されています。

お客様から商品を預かるクリーニング屋さんや、商品を配達する酒屋さん、米屋さん、などは十分に顧客管理をしてもいい業種だと思います。しかし顧客管理をしている店はほとんどありません。逆に顧客管理しているほうが話題になったりします。

また衣料品関係も商品管理をしてもいい業種です。季節によって商品が移り代わり、売値もセール等で非常に価格の移り変わりが激しい業種です。商品の単品管理やグロス管理が可能になれば採算の目安を立てることが容易になります。

しかし、スーパーや百貨店、コンビニエンスなどでも、どこを見ても従来型のPOSシステムが多く、PCーPOSはあまりみかけません。

これは個別の商品や顧客を管理するよりも売上を計算するレジ通過に力点がおかれているからです。POSそのものでデータ分析を行うという考えそのものがあまりなく、事務所でおこなうのが当たり前になっています。

しかし、コンビニエンス等は、最近いろいろな業務(公共料金、宅配便等)をこなさなくてはいけませんので、ますますPCーPOSの方が向いているのではないかと思ったりもしています。


次に各業種向けアプリケーションの特徴を簡単に列記しています。


スーパー
スーパー用のPOSは大量な商品をさばくため何台も並列におかれスピーディに処理することを求められます。通常処理したデータはそのPOSに蓄積され業務の合間にサーバー機にデータを転送しサーバーにて集計を取ります。典型的なデータ吸い上げ端末です。最近は無線によってデーターをサーバー機に転送するシステムも出てきました。

コンビニエンス
お客と対面に処理され通常2~3台程度おかれます。まだまだデータ吸い上げ端末としての性格が強く売れた商品の受発注に目的を置いている。在庫の管理はほとんどがバックヤードでの処理が多い。公共料金支払いや宅急便の取り扱いなど特殊機能を持っている

薬局・ドラックストア
POSとして使用している店舗は在庫や有効期限などの管理をこなす。本格的に使っているところは薬事管理なども始めており、顧客管理も少しずつ導入しはじめている店舗あり

ドラックストアと呼ばれる店舗ではポイントカードなどのサービスを展開している店舗もあり

酒屋
配達などをおこなっている店は売掛けの管理が必要になり当然ながら顧客管理も重要。

特殊な機能として酒税の管理も必要

本、CD、
本の場合すべて委託商品であり在庫管理をしている店はほとんどなし。POSらしきものを入れているお店はジャンルごとの売上げの把握管理にとどまっている。

CDは再販商品で価格が守られているため追加オーダー・新品オーダー・返品としての機能が大きい。そのため本部(問屋)との連絡に重点が置かれている。

レストラン(喫茶店、居酒屋等)
専用機

お客からのハンディによる注文、受けた順番、厨房でのオーダー注残などのこなす機能が充実。本来のPOS機能の単品の売上管理他

在庫管理の概念より食材管理の機能あり

レンタル(ビデオ、CD等)
顧客管理必要、お客に商品を貸出するため売上の管理と貸し出した商品の管理(延滞金の計算等)特殊な機能必要、専用機

リサイクル(TVゲーム、CD、本、)
商品を仕入先だけでなく顧客から買取る機能あり。在庫管理がしっかりできていなければ管理不可能。金額の変動多い

クリーニング
人から物を預かる商売。意外と顧客管理できているお店が少なく売上げの管理とタグ発行にとどまっているシステムが多い。

ブティック(衣料品店)
同じ商品でも色、形、サイズによって商品の管理が異なるため複雑。紳士服はバーゲンが少ないが婦人服は見切りバーゲンが多く男女でもシステムが異なる

メガネ、貴金属
一品あたりの単価が非常に高く棚卸の管理重要。顧客管理の概念を取り込む店舗も増えてきてDM等の機能も増えてきた

美容院・理髪店
顧客カルテの管理的に使用されるケースが多い。DMやポイントカードの機能も増加

ディスカウント・電気店
大型店ではポイントカードのシステムが発達。ポイントによって値引きをおこし次回の来店につなげるシステム多い。

小型店では顧客の管理を充実させ履歴の管理や再購入のデータの蓄積など努力あり


そのほかまだまだいろいろな業種がありますが、業種によってPOSでチェックしたい目的がかなり多様化していることがわかると思います。

POSの機能別に業種を分類すると下記の図のようになります。

売上の集計に重点を置いた場合在庫の概念がない書店や左下に位置されます。またスーパーは売り上げに対して流動性が高いため在庫の金額変動が少なく定期発注の考えが強く現れます。

またCDなどは在庫の2~3割の商品で8割の売上が生じるため、売れ筋の商品の販売の機会損失を防ぐため商品が売れたらすぐに発注をかける必要が生じます。

レンタルショップやクリーニング店の場合は商品の発注という概念があまりありません。人から物を預かったり貸したりする商売のため初期にある一定の在庫を抱えることにより商品が回転していきます。そのため顧客管理の方が重要になってきます

これらの業種個々に絞ったアプリケーションパッケージも多く出てきましたのでいろいろな資料を取り寄せて、何ができるのかを検討して見てください。


PCーPOSで出来ること
では具体的にPCーPOSを使って、流通業では何が出来るでしょうか?。PCーPOSの可能な機能を列記しました。


販売業務
売上管理
仕入業務
売掛管理
在庫管理
顧客管理
商品実績管理
従来型のPOSの場合、販売と売上集計業務が中心で、それ以外の機能(例えば仕入れ、在庫、商品の動き)は別のコンピュータ(例えばストコン)等でおこなうことが多かったのですが、逆にPCーPOSであれば、中に組み込むソフト次第で何でも考えられるということになります。

しかしパソコンを同系列に並べ、LANで接続し、PCーPOSとして使用することによって販売・仕入・売掛・在庫・顧客管理がどのマシンでも可能になります。

販売(売上)業務
全業種対象

POSにこの機能がないシステムはありません。お店が鋭利を目的としている限り金銭の授受を計算することが最低限度必要な機能になります。通常は部門(ジャンル)ごとに売上の集計がおこなわれ、最近では時間別や担当者別に一日の売上がグラフで見れるようなシステムもできました。これによって社員、アルバイトの配置や担当のノルマを検討することが可能になります。

最近では販売の時点でポイントの概念を取り込むお店が増えてきました。ポイントは値引きの概念と共通でスタンプカードなどに比べお客様には即効性あるわかりやすい値引きになります。

仕入管理
従来POSで仕入を起こす考えはあり有りません。スーパーのような量販店舗ではあまり進められませんが、専門店などではPOSを仕入れのできる端末だと考えれば非常に便利になります。1台しか使わない店舗などではもちろん、数台のPOSを使っている店舗でも、片方では客様との接客業務をおこないながら、もう片方では仕入れ業務をおこなえ、POSの有効利用ができます。仕入れした数から販売した数を差し引いて在庫を出した方が管理が楽になります。

ただし通常の販売管理でいう買掛金の管理にはあまりむきません。どこからいくら仕入れて、いくら払わなければならないといったような、支払いに追われた事務的な管理は店頭業務ではなく事務処理に任せた方がいいと考えます。

仕入れの管理はその商品の在庫数、在庫金額、粗利管理のためのデータ入力手段と割り切って使った方が売上を伸ばす方に頭を使うことができます。


在庫管理
在庫管理は売り上げを伸ばすための前向きな考え方ではありません。しかしながらこの数字の把握ができないとお店が儲かっているのかどうか把握するのは不可能です。またお店の効率もこの管理によって制御されます。

在庫が過剰に存在すると数字上の利益は出ますが現金が不足する、また在庫が少ないと無駄はなくなりますが売上が落ちたら利益がへる、あくまでも仕入れた商品の効率をよくするための管理です。

在庫管理は通常管理メニュー等で見ることが多いのですが、単品管理をしている商品であれば販売時点で在庫が見れれば便利な業種もたくさんあります。販売時点で在庫を表示することが出来ればその商品の欠品や過少在庫を随時チェックできれば棚卸と同じ効果を得ることができます。

ただし在庫をリアルタイムに表示することはコンピュータ処理のタイミング上、非常に難しい処理になりますのでなかなか表示されているソフトは少ないようです。

商品の実績(稼動)管理
その商品が売れているのか、売れ残っているのか?その商品は在庫が適切なのか?見極めるには商品の稼動実績を見る必要があります。

通常は売上実績をその商品の動きと見ているようですが、できればもう一歩進んだ管理ができればいろいろな分析が可能になります。

稼動の実績を月単位(12ヶ月)、週単位、日単位に持たせることによって商品の流れが見えてきます。またそれと平行して仕入れ、在庫も稼動と同じ時系列にとることによってその商品がどのくらい仕入れて、どのくらい売れて、どのくらい在庫が残ったのかが見えてきます。またその商品の最終販売日や回転率なども大きなデータになります。

たとえば 1 つの商品を50個仕入れて、 1 ヶ月に 10 個売れれば、その商品は5ヶ月分の在庫ということがわかります。これが12ヶ月の数字としてその商品のバーコードをなぞることによって画面で見れれば、その商品がどのぐらいのペースで販売されているか流れが一目瞭然になります。

しかしこの商品稼動のデータの取り方はソフトハウスのどこもが頭をなやます限りです。というのも細かなデータをとろうとすると全体のデータが大きくなってしまいますし、稼動の単位が月→週→日と小さくなればなるほどデータ更新のタイミングが短くなります。そのためのメンテナンスが頻繁に発生します。

顧客管理
通常のPOSシステムで顧客管理をおこなっている業種はあまり多くありません。量販店(スーパー、ホームセンター、ディスカウンター等)のような店舗はいかに早くお客の流れが速くさばくかということを前提にPOSがつくられているために、悠長に接客している暇がありません。しかしながら商品の単価が高いく、お客の反復性がある業種の場合は顧客管理をするメリットが出てきます。たとえば米屋、酒屋、美容院、クリーニング、化粧品店、薬局、 EDP などが該当する業種です。

レンタルショップなどのようにお客の管理が完全に必要なお店もありますし電気店やのように過去の実績や顧客の家族構成までも管理しているお店も増えてきました。しかし中にはクリーニング店のように顧客から商品を預かっているのにもかかわらず顧客の管理を十分やっているとは思えない業種もあります。

今現在、顧客管理をやっていないにしろ顧客管理が十分にできれば売上げの伸ばすことのできる業種もたくさんあります。

たとえば米屋さんなどは常連客を顧客登録しその人数や消費のサイクルを計算しお米がなくなりそうになったら定期的にTELするサービスをすることによってお客様の定着を逃さないようにしているチェーン店なども出てきました。

売掛管理
売掛けの管理は特定の業種によって存在します。たとえば酒屋などは売掛けの非常に多い業種ですし、企業を対象にした文具屋なども細かな請求業務が発生します。売掛けなどの管理になると請求書を立てる必要がありますので実際はPOSよりも販売管理のシステムに任せた方がよい気もしますが、POSならば販売時点で売掛けを立てることができますので便利になります。

また、売掛の管理は顧客管理をすることも必要になり、支払いの締めも問題や入金の計算などしないと管理することが出来ませんので複雑なシステムになってしまいます。

顧客管理、入金、締め日、経過も問題を考えるならばこれだけで複雑な一つのシステムができあがってしまいますので、売上を上げる目的のPOSにはあまりむいていません。できればPOSの業務と分けて考えたほうがいいでしょう。


現場担当者が求めるシステム
私が今まで見てきたPOSシステムでは、管理者がもとめるデータと現場担当者が求めるデータが異なっているケースが多く見られます。

私はPOSで集計した資料は事務所だけで見るのではなく、その商品を売っている現場担当者も見るべきだと考えています。

しかし、今までの通常のPOSシステムはデータの流れがレジ側から事務所側に流れる一方通行でなんらその結果が帰ってきません。

お店の管理者が「今日の売上が少ないな」とか、「この部門の売上が最近落ちてきたな」というようなことはわかってもなぜ売上が落ちているのかがわかりません。また事務担当者が1ヶ月の商品の売上情報を10数センチにも及ぶ商品リストに打ち出してマーカーペンを片手「この商品は売れていないな」などとつぶやいてみても何ら売上を伸ばす手段は見つかりません。

お店のデータは事務所に蓄積され、現場担当者は見ることができない。また、現場担当者に商品情報(カンを含む)はに蓄積されますが、事務所のデータとは結びつかない。ここに物理的な事務所のデータと現場担当者のカンが結びつかない問題が浮かび上がります。

それは先ほどのべた情報の一方通行化がもたらしている弊害でもあります。POSはデーター収集端末ですので情報をPOS自体で見ることはできません。事務所のコンピュータは開放されていたとしても仕入れやその他の事務処理に使用され、現場担当者の数だけ用意されていませんので物理的に見ることが不可能です。また売り場からは離れているケースが多いのでいちいち見に行くわけにはいきません。

現場担当者は、

どのぐらい売れているのか
在庫は適切か、残していないか
売れてきたのか、売れなくなったのか
発注がちゃんとおきているか
仕入れはいくらなのか
価格は適切か
見切り売りのタイミングは適切か
原価割れをしていないか
値札は適切か
どういうお客なのか
お買い上げ金額、来店回数は
といったような情報が分かれば、お店の現場担当者のカンと情報が結びつき売り場が見えてくることになります。

このような構成にはPC―POSが最適な環境をもたらします。通常POS画面として使用しているモニターをそのまま情報表示画面として使用するのです。

POSは当然のことながらお店の規模に合わせてシステム構成が変わってきます。PC―POSが1台しかないお店はそのPC―POSをレジとして使用したり、パソコンとして機能を使用したりという、管理の機能として情報分析をおこなうことができます。。

事務所のコンピュータとLANで結びつきついているPC―POSの場合は、情報端末が現場担当者の手元にいつでもあることになります。通常はPOSとして使用しつつ、お客様からの問い合わせや自分の状況分析に合わせて、商品在庫の問い合わせや顧客データの問い合わせに使用することができます。

このようにパソコンLANお機能に有効に生かすことによって、現場担当者の商品に対する経営認識および知識が高まり、よりお客様に対しての信頼感が高まることになります。


当然パソコンですから、ロータス123や MS-Excel との連動も十分考えられます。POS専用に作られたアプリケーションではなかなかグラフまで表示することができませんが、そのデータをそっくり利用して表計算ソフトで自分のほしいグラフを作ることが可能です。

一つの例として、事務所のサーバー機にPOP印刷のアプリケーションソフトをインストールし、カラープリンタをつなぐことによって情報サーバー兼プリンターサーバーになり得ます。そのサーバー機をPC―POS端末にてコントロールし、POPの印刷をサーバー機にさせることによって、現場担当者が好きなときに必要なPOPの印刷をさせることができます。

PC―POS機に棚割のアプリケーションをインストールすることによってサーバー機から情報を取り寄せPC―POS上で棚割のデータを表示させて見ることもできます。

これはあるソフトハウスがおこなっていたことですがお店の死角にCCDカメラを備え付け、パソコンのディスプレイを監視カメラとして使用することができます。そのソフトハウスのPC―POSが Windows で動いているからできることなのですが、CCDカメラは最近非常に安くなってきてますし、 1 つの画面でPOSも監視カメラのモニタもできるわけですから省スペースにもなります。当然のことながらPOSの操作中は画面の後ろに追いやられてしまいます

このように現場担当者のもっとも欲しがる情報を、もっとも見やすい環境にできるのがPC―POSであり、その応用は計り知れないものがあります。


PC-POSの原点にもどって
ある程度特殊な環境でなければPC-POSの原点はありえなかった。ビデオのレンタルショップはそういう意味ではぴたりその環境に当てはまっている。

私どもが10年前にレンタルシステムを始めたのは、そのシステムがPOSでは作りにくく、パソコンでは作りやすかった、そんな理由による。

また、新しい業界でもありPOSの形にこだわらなくてもいい、そんな環境がPC―POSの原点になっていったと感じている。

人に物を貸す商売。いいままでの商売は人に物を売りその商品は売りっぱなしでよかったので売上だけを管理していればよかったのである。しかしビデオテープを人に貸すと言うことは顧客管理をしなくてはならず、またテープを何回も回転させるためその商品の管理もしなくてはならない。通常のPOSでは考えにくい処理がそこには存在した。

またシステムがこの商売を発展させたのも事実である。レンタルを管理しようとしたならば人手でこなすとすれば 1 日最低でも業務終了後1~2時間の事務処理が必要になるであろう。それをコンピュータを使うことによってリアルタイムに処理をしていくわけだからアルバイトの人件費以上にコンピュータが役に立ったわけだ。

大きな業務に返却業務がある。大型店では常に1000本以上の商品を人に貸しているわけだから、商品返却の消し込み業務は人手でこなそうとすれば大変な処理になってしまう。まして延滞金の計算があればなおさらである。また会員の管理も1万人単位、商品の数も1万単位で存在する。

そうした環境がPC―POSを生む素地にもなっている

レンタルシステムを構築したソフトハウスおよびメーカーはPOSメーカーからオフコンメーカ、パソコンメーカーまでピーク時で50社にも達した。POSメーカーはPOSを改造し、オフコンメーカーはオフコンをPOSに、パソコンメーカーも同様にだ。

ここにもシステムを自店で作ったオーナーが多く存在した。確かに5~10数件の数になれば開発費用も含めて自社開発した方が得だ、という考え方がおきてくるのが普通だ。じかしここでもメンテナンスの問題やマシンの変化についていけず数年後に入れ替えをしたオーナーが数多くいる。

専用で作っているソフトメーカーでさえ、すさまじい勢いで開発競争が生じ、すさまじい勢いで淘汰された。今レンタルシステムを本格的に手がけているメーカーは10社足らずである。実に40社近い会社が倒産したり撤退したりしているのである。

実際私どものお店で1200件の店舗がPC―POSとして稼動している。それらのお店のすべてが私どのも先生でありよきアドバイザーである。お店の意見は非常に参考になるし、お店のオーナーや店員がどんな気持ちでシステムを使ってくれているのか常に気になっている。

しかしその中でも一番気になることがサポートおよびメンテナンスである。先ほど淘汰された40社の会社の中にはこの事をおろそかにしたために売りっぱなしになったり、トラブルを起こしたり、2度と使ってもらえなかったところも多かった。

POSは毎日使うものだ、ということを常に念頭において作る方も、使う方も考えなければ、安易にPC―POSに乗り出すべきではないと考える。


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