1997/12/17「ある銀行マンの話2(預金保険機構)」
<過去ログ>1997/12/17
先日、ある銀行マンの話としてBIS規制による貸し渋りが銀行の本店からの指示だという話をしたが、また別の貸し渋りの要因として預金保険機構の問題があることも書いておく必要がある
預金保険機構の掛け金は銀行の預金額の0.12%であるものが、来年の4月から0.7%にあがるというのである。当然のことながらその額を決定する締め日があるわけで、3月31日がその額を決める日にあたる。
これは、たとえばある銀行に1億円の預金があれば、その0.7%70万円が預金保険機構に預けなくてはならない額なのである。
最近の預金保険機構は、拓銀等の倒産にて当に残高が尽きていてほとんどない状態である。当然のことながらまたどこかの銀行が潰れればそのお金が使用され、銀行にとっては預け入れるというのは名ばかりであって、一度あずけたら二度と返ってこないお金なのである。
また最近の銀行は末残よりも平均残高で数字を見るくせがついており、とにかく3/31だけに預金が減ることを祈っている状態なのである。
そんな中で一度貸してしまったお金というものは、結構預金として寝ているケースが多く、人の金なので勝手に動かす訳にもいかないのである。そのため貸さぬが一番ということになっているらしい。
また、銀行では先月あたりからお客のランキングを始めており、10~14段階くらいまで分けて、よい客と悪い客との区別を始めている。また金利の1%程度の上乗せの話も多く出てきている。銀行さんとの取り引きもよい客に選択されれば取り引きも楽になるはずなのである。ちなみにうちは上の方らしい。
そのため私が考えたのは3/31日には預金を引き出し、4月にまた預金することである。そうすれば銀行さんにとっては0.7%の金利が浮いたことになり喜ぶはずである。
とりわけてBIS規制も預金保険機構もおなじ3/31締め日なので、景気を悪くする方向ますますなってきている。
本来はその逆のための政策であるはずのためが
PS
本日、橋本さんが2兆円の減税を発表しました。財源は赤字国債だそうですが、預金保険機構に収める梶山10兆円と交換すればもっとましな発表になったと思っています。預金保険機構はだめな銀行の延命策でしかないのですから
先日、ある銀行マンの話としてBIS規制による貸し渋りが銀行の本店からの指示だという話をしたが、また別の貸し渋りの要因として預金保険機構の問題があることも書いておく必要がある
預金保険機構の掛け金は銀行の預金額の0.12%であるものが、来年の4月から0.7%にあがるというのである。当然のことながらその額を決定する締め日があるわけで、3月31日がその額を決める日にあたる。
これは、たとえばある銀行に1億円の預金があれば、その0.7%70万円が預金保険機構に預けなくてはならない額なのである。
最近の預金保険機構は、拓銀等の倒産にて当に残高が尽きていてほとんどない状態である。当然のことながらまたどこかの銀行が潰れればそのお金が使用され、銀行にとっては預け入れるというのは名ばかりであって、一度あずけたら二度と返ってこないお金なのである。
また最近の銀行は末残よりも平均残高で数字を見るくせがついており、とにかく3/31だけに預金が減ることを祈っている状態なのである。
そんな中で一度貸してしまったお金というものは、結構預金として寝ているケースが多く、人の金なので勝手に動かす訳にもいかないのである。そのため貸さぬが一番ということになっているらしい。
また、銀行では先月あたりからお客のランキングを始めており、10~14段階くらいまで分けて、よい客と悪い客との区別を始めている。また金利の1%程度の上乗せの話も多く出てきている。銀行さんとの取り引きもよい客に選択されれば取り引きも楽になるはずなのである。ちなみにうちは上の方らしい。
そのため私が考えたのは3/31日には預金を引き出し、4月にまた預金することである。そうすれば銀行さんにとっては0.7%の金利が浮いたことになり喜ぶはずである。
とりわけてBIS規制も預金保険機構もおなじ3/31締め日なので、景気を悪くする方向ますますなってきている。
本来はその逆のための政策であるはずのためが
PS
本日、橋本さんが2兆円の減税を発表しました。財源は赤字国債だそうですが、預金保険機構に収める梶山10兆円と交換すればもっとましな発表になったと思っています。預金保険機構はだめな銀行の延命策でしかないのですから
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- [1997/12/17 09:20]
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