2002/01/30「5年後の独り言(2007年の展望)」
<過去ログ>2002/01/30
ある新卒の応募者のメールの中に、「御社の5年後の展望を教えてください」っていう質問があった。
本来ならば、生真面目に答えなくても、ある程度の展望で答えればいいものを
ふと、「まてよ、本気で5年後を予測するのも面白いな」と思いつつ
このようなたわごとを書き綴ることにした。
インターネットとは面白いもので、いまだに4年前の独り言が残っている
残っているというよりも残しているといったほうが賢明かもしれない。
残すことによって、自分の考えていたことを振り返り、またそれを何年後かに読む人がいる。
私の自宅の本棚に92年に買った「10年後の日本」という本がある。
いまさら読む気もしないが地下鉄のような建築物の設計計画以外はほとんどあたってないだろう。
10年前の日本というと、バブルの絶頂期から陰りが見えた時期で
誰もがここまで不況が長引くとも思わず、土地や株が元に戻るのを待望していた時期でもある。
失業率が5.6%を超え、まだまだ数字が上がっていくだろうこの時期に
5年後の展望を述べろとは、なんと無茶な質問で、
また、それに回答をしようとしている私は、なんて世間知らずなんだろうか・・
会社を始めてこの15年いろんな経験をつみ、多少は予測をつけることも出来る気がする。
ただ、5年後にこの文章を読まれて、笑われないようにしたいなと思うだけである。
私は常々、ひとつの商品のピークは5年が限界である、という持論を説いている。
5年を終えるとその商品の新鮮度はなくなり、飽きられ、次の新しい商品に取って代わられる。
そして、その成長が早ければ早いほど、そのピークの期間は短くなる。
その商品の寿命を少しでも長くしようと思えば、随時改革を行い、商品を拡張し、成長させていくこと。
ただし、その成長のピークにも限界があり、そのピークを過ぎれば徐々に減退していく。
私はBCPOSという商品でその持論の実験を行っている。
BCPOSという商品は業種向けパッケージという非常に地味な商品でいっぺんに拡大する商品ではあり得ない。
だが、流通業というものがなくならない限り、この商品の需要もなくならない。
機械(ハード)というものは、一度購入するとなかなか買換えすることが出来ないものである。
特にPOS機器などというと、最低でも5年以上は使い続ける耐久資材に近いものがある。
2000年問題やユーロのように一度にピークの需要が迎えるならば、集中したPRも必要であろう。
しかし、この商品においては、じんわりとしたPRにおいてせんでんをかける商品であろうと思っている。
そのため、派手さもなく、知る人も知りという商品として育てている。
急激な拡大を抑えて、じっくりとした営業展開を行うことが一つの目標でもある。
専用POS機器の土壌を選ばずに、パソコンといった土壌を選んだのも実験の一つである。
狭い流通業の範疇の中で物事を考えるよりも、広い世界の中で流通業を見守って生きたい。
私自身がパソコン世界の人間でもあり、流通業界の人間でもある。
パソコンは一つのユーティリティーであり、道具である。
POSも一つのユーティリティーである道具である。
そして、インターネットも一つのユーティリティーであり、道具である。
どれ一つとっても、それだけで完結することは出来ない。
必要であり、全部ではない。
道具は使いこなして初めて役に立つのであって、使わなければただの箱に等しい
ただ、道具は誰もが使いこなせるわけではない。
ヒューマンインターフェイスが大きな意味でキーであろうと思う。
使いやすさ、わかりやすさ、便利性、これらがそろって初めて誰もが使いこなせるものになる。
どうも、コンピュータ社会の人間は物事をわかりづらく言うことが多い。
でも、物事の根幹は、アナログであろうがデジタルであろうが使えるものは使える、使えないものは使えない
コンピュータのように何でも出来そうなものは、わかりづらいものも作ることが出来る。
現場のわからない人間が作ったものほど使えないものはない。
パソコンという何でも出来る機械を、じっくり現場に密着して作ることが原点である。
需要の予測をせずに世の中を語ることは出来ない。
ここ十年来、私は常々言い聞かせてきた。
需要というものがあるからこそ、商品を作ることが出来るし、商品を売ることが出来る。
しかし、いつの日か需要は拡大し続けると世の中が勘違いした時期がある。
すべてのものに需要と供給があり、需要を供給が上回ったらその社会は崩壊する。
では、どうすれば需要を見間違えないで運営をしていくことが出来るのか?
それは、常に消費者側にたって物事を見ることである。
世の中にサプライチェーンマネージメントなんて間違った考えがある。
供給する側が世の中を牛耳るなんて、おこがましくもほどがある。
ある程度までは、効率化が出来ても、商品供給にて消費者を縛ろうなんて!
その極みたるソニーなんて会社が10年後にいまだトップに君臨できるのだろうか?
ソニーがその方向性を変更したらわからないが
求められているものを作る、この方向性は5年後も変わらないであろう。
というよりも、今あるお客のニーズを吸い上げずして、会社が成り立つはずがない。
会社の流れからしても、当初レンタルシステムからリサイクル、物販に流れた図式は
お客(お店)のニーズに従ってきたからである。
お店も必死に生き残りをかけている。
今までのように、在庫管理などのような待ちの姿勢の効率化だけではなく、
顧客管理のような攻めの姿勢の集客化が一つの武器になる。
お店が求めているのは、効率化だけでなく売上を伸ばせるシステムである。
集客化は売上を伸ばす要素にもつながり、システムでも可能な案件である。
売上UP=お客のニーズ=需要 であるからには
今後とも、お店とタイアップしながらニーズを拾い、売上を伸ばせるシステム作りに励む
そのためには、しばらくは顧客管理の強化が重要な課題になる。
いくらお店の売上が増えても、それにかける経費が多く加算されたのでは元も子もない
お店からしてみれば、システムにかける費用は少なければ少ないほどいい。
しかし、システム会社からみれば少ししかもらえないのであれば多くのお客を開拓するしかない。
仕組みからして、多くのお店を開拓せざるおえなくしてしまったのがレントウェアである。
レントウェアは、お店のニーズから発生している。
5年前にBCPOSを開発し始めたころ、
これからは何百万もするシステムが売れるだろうか?
お客はどのようなシステムを求めているのだろうか?
どのようなシステムを作ればお客は買ってくれるだろうか?
などと、自問、自答しながら考えたのがレントウェアという売り方である。
大きな問題点は、
これまでの買い取ってくれたお客様とどのように差別化していくか?
ソフトを売っても今までの1/10の料金しか入ってこなくて、どうやって会社を維持していくか?
など、ざまざまな難問を抱えての出発点であった
その反面、
初期導入費用が安いために、一度に多くの店舗に導入が可能な点や
発想の新しさ、システムの斬新さ、などが目に引き
思った以上に順調な販売実績の積み上げが可能であった。
発売してから、早4年、発売した当初が一番苦しく、初期の難解な運営を乗り越え、
今となっては、5年前に考えたあの発想が10年後の見通しだったのである。
現在2500セットの販売実績があり、5年後は1万セットの販売が目標値である。
一度使っていただいたお客様は、不都合がない限り使ってくれると思っている。
きちんとお客のニーズに合わせた商品を維持できれば、この業界の中での地位は硬い
会社をやっているといろいろな誘惑が多い。
「ビジコムはなぜFCをやらないの?」よく聞かれる質問である。
特に流通系のフランチャイズは、自社システムの開発に一番苦労するところである。
その苦労するシステムを持っているのだから、「FCは出来るでしょ!」って発想である。
94年にインターネットを始めたときは、「プロバイダーをやらない!」ってお誘いを受けた。
96年には、「携帯電話、回線を売りませんか?」ってお誘いを受けた。
確かに、どれも伸び盛りの業種であり、少しかじっておけばかなり成長したかもしれない。
しかし、私が手が出さなかった理由は、自分の土俵ではないからである。
いま、バブルで崩壊している企業はすべて、本業ではなく、副業に手を出して失敗した会社が多い。
一時的に急成長することが出来ても、5年でピークに達したらあとは落ちていくばかりである。
多くのお店を抱える我が社にとって、5年で会社を解散することは避けたい。
当社がなくなれば2500店ものお店のシステムを面倒を見る人がいなくなってしまう。
いま、私が目標にしているのは、「パソコンPOS」のシェアNO1である。
決して大きな目標ではない。しかし簡単な目標でもない。
一つの業種、一つの土俵でじっくり基盤をきづくことは、信用とシェアを両立できることであろう。
そして、パソコンPOSでNO1になったならば、その信用を武器に新しい仕事を探すつもりだ。
まだ、5年間はこの業態を離れそうにない。
POSはお店で情報を吸い上げるまず最初の窓口である。
パソコンをベースにするBCPOSが全国に1万セット稼動しているとしたら。
BCPOSで統一されたフォーマットを収集するだけでかなりの情報が蓄積される。
たとえば、今メーカーが自分の商品・在庫を管理するために無償にてPOSを配っている。
それは多くの商品の1メーカだけのPOSであり、お店としては偏った系列化を嫌う。
BCPOSは中立なシステムであり、どこのメーカにも属してはいない。
そして今後とも属す予定もない。
1万セット導入すれば、一つの県の一つの業種に最低でも数十台のPOSシステムが存在することになり
そのお店の許可を得るならば、そのデータを手に入れることも自由である。
あのセブンイレブンが全国に8000店舗だから、その数がどれほどのものかわかるだろう。
5年後に1万セットのBCPOSからの情報をほしがるメーカが存在するだろ。
1万セット売れば、当然パソコンPOSの業界でもナンバーワンであろうから
そのときに初めて、次の目標である新しい情報処理会社が存在する。
5年後の会社の生き残りのキーワードとして
1.急激な成長を求めず、緩やかな成長を求める
2.道具屋(パソコン屋)として使いやすさ、わかりやすさ、便利性を求める
3.需要と供給を最大限に重視し、お客のニーズを追及する
4.お客様の求めやすい価格帯の商品を供給する
5.目先の利益にとらわれず、自分の土俵で勝負する
6.目標台数の販売に努め、販売が出来たら次のステップにすすむ
これは、5年後というよりも、会社の方向性、将来の展望かもしれない。
ベクトルの方向性が間違っていなければ、社会の変化のスピードが早くても決して間違いはあるまい。
ある新卒の応募者のメールの中に、「御社の5年後の展望を教えてください」っていう質問があった。
本来ならば、生真面目に答えなくても、ある程度の展望で答えればいいものを
ふと、「まてよ、本気で5年後を予測するのも面白いな」と思いつつ
このようなたわごとを書き綴ることにした。
インターネットとは面白いもので、いまだに4年前の独り言が残っている
残っているというよりも残しているといったほうが賢明かもしれない。
残すことによって、自分の考えていたことを振り返り、またそれを何年後かに読む人がいる。
私の自宅の本棚に92年に買った「10年後の日本」という本がある。
いまさら読む気もしないが地下鉄のような建築物の設計計画以外はほとんどあたってないだろう。
10年前の日本というと、バブルの絶頂期から陰りが見えた時期で
誰もがここまで不況が長引くとも思わず、土地や株が元に戻るのを待望していた時期でもある。
失業率が5.6%を超え、まだまだ数字が上がっていくだろうこの時期に
5年後の展望を述べろとは、なんと無茶な質問で、
また、それに回答をしようとしている私は、なんて世間知らずなんだろうか・・
会社を始めてこの15年いろんな経験をつみ、多少は予測をつけることも出来る気がする。
ただ、5年後にこの文章を読まれて、笑われないようにしたいなと思うだけである。
私は常々、ひとつの商品のピークは5年が限界である、という持論を説いている。
5年を終えるとその商品の新鮮度はなくなり、飽きられ、次の新しい商品に取って代わられる。
そして、その成長が早ければ早いほど、そのピークの期間は短くなる。
その商品の寿命を少しでも長くしようと思えば、随時改革を行い、商品を拡張し、成長させていくこと。
ただし、その成長のピークにも限界があり、そのピークを過ぎれば徐々に減退していく。
私はBCPOSという商品でその持論の実験を行っている。
BCPOSという商品は業種向けパッケージという非常に地味な商品でいっぺんに拡大する商品ではあり得ない。
だが、流通業というものがなくならない限り、この商品の需要もなくならない。
機械(ハード)というものは、一度購入するとなかなか買換えすることが出来ないものである。
特にPOS機器などというと、最低でも5年以上は使い続ける耐久資材に近いものがある。
2000年問題やユーロのように一度にピークの需要が迎えるならば、集中したPRも必要であろう。
しかし、この商品においては、じんわりとしたPRにおいてせんでんをかける商品であろうと思っている。
そのため、派手さもなく、知る人も知りという商品として育てている。
急激な拡大を抑えて、じっくりとした営業展開を行うことが一つの目標でもある。
専用POS機器の土壌を選ばずに、パソコンといった土壌を選んだのも実験の一つである。
狭い流通業の範疇の中で物事を考えるよりも、広い世界の中で流通業を見守って生きたい。
私自身がパソコン世界の人間でもあり、流通業界の人間でもある。
パソコンは一つのユーティリティーであり、道具である。
POSも一つのユーティリティーである道具である。
そして、インターネットも一つのユーティリティーであり、道具である。
どれ一つとっても、それだけで完結することは出来ない。
必要であり、全部ではない。
道具は使いこなして初めて役に立つのであって、使わなければただの箱に等しい
ただ、道具は誰もが使いこなせるわけではない。
ヒューマンインターフェイスが大きな意味でキーであろうと思う。
使いやすさ、わかりやすさ、便利性、これらがそろって初めて誰もが使いこなせるものになる。
どうも、コンピュータ社会の人間は物事をわかりづらく言うことが多い。
でも、物事の根幹は、アナログであろうがデジタルであろうが使えるものは使える、使えないものは使えない
コンピュータのように何でも出来そうなものは、わかりづらいものも作ることが出来る。
現場のわからない人間が作ったものほど使えないものはない。
パソコンという何でも出来る機械を、じっくり現場に密着して作ることが原点である。
需要の予測をせずに世の中を語ることは出来ない。
ここ十年来、私は常々言い聞かせてきた。
需要というものがあるからこそ、商品を作ることが出来るし、商品を売ることが出来る。
しかし、いつの日か需要は拡大し続けると世の中が勘違いした時期がある。
すべてのものに需要と供給があり、需要を供給が上回ったらその社会は崩壊する。
では、どうすれば需要を見間違えないで運営をしていくことが出来るのか?
それは、常に消費者側にたって物事を見ることである。
世の中にサプライチェーンマネージメントなんて間違った考えがある。
供給する側が世の中を牛耳るなんて、おこがましくもほどがある。
ある程度までは、効率化が出来ても、商品供給にて消費者を縛ろうなんて!
その極みたるソニーなんて会社が10年後にいまだトップに君臨できるのだろうか?
ソニーがその方向性を変更したらわからないが
求められているものを作る、この方向性は5年後も変わらないであろう。
というよりも、今あるお客のニーズを吸い上げずして、会社が成り立つはずがない。
会社の流れからしても、当初レンタルシステムからリサイクル、物販に流れた図式は
お客(お店)のニーズに従ってきたからである。
お店も必死に生き残りをかけている。
今までのように、在庫管理などのような待ちの姿勢の効率化だけではなく、
顧客管理のような攻めの姿勢の集客化が一つの武器になる。
お店が求めているのは、効率化だけでなく売上を伸ばせるシステムである。
集客化は売上を伸ばす要素にもつながり、システムでも可能な案件である。
売上UP=お客のニーズ=需要 であるからには
今後とも、お店とタイアップしながらニーズを拾い、売上を伸ばせるシステム作りに励む
そのためには、しばらくは顧客管理の強化が重要な課題になる。
いくらお店の売上が増えても、それにかける経費が多く加算されたのでは元も子もない
お店からしてみれば、システムにかける費用は少なければ少ないほどいい。
しかし、システム会社からみれば少ししかもらえないのであれば多くのお客を開拓するしかない。
仕組みからして、多くのお店を開拓せざるおえなくしてしまったのがレントウェアである。
レントウェアは、お店のニーズから発生している。
5年前にBCPOSを開発し始めたころ、
これからは何百万もするシステムが売れるだろうか?
お客はどのようなシステムを求めているのだろうか?
どのようなシステムを作ればお客は買ってくれるだろうか?
などと、自問、自答しながら考えたのがレントウェアという売り方である。
大きな問題点は、
これまでの買い取ってくれたお客様とどのように差別化していくか?
ソフトを売っても今までの1/10の料金しか入ってこなくて、どうやって会社を維持していくか?
など、ざまざまな難問を抱えての出発点であった
その反面、
初期導入費用が安いために、一度に多くの店舗に導入が可能な点や
発想の新しさ、システムの斬新さ、などが目に引き
思った以上に順調な販売実績の積み上げが可能であった。
発売してから、早4年、発売した当初が一番苦しく、初期の難解な運営を乗り越え、
今となっては、5年前に考えたあの発想が10年後の見通しだったのである。
現在2500セットの販売実績があり、5年後は1万セットの販売が目標値である。
一度使っていただいたお客様は、不都合がない限り使ってくれると思っている。
きちんとお客のニーズに合わせた商品を維持できれば、この業界の中での地位は硬い
会社をやっているといろいろな誘惑が多い。
「ビジコムはなぜFCをやらないの?」よく聞かれる質問である。
特に流通系のフランチャイズは、自社システムの開発に一番苦労するところである。
その苦労するシステムを持っているのだから、「FCは出来るでしょ!」って発想である。
94年にインターネットを始めたときは、「プロバイダーをやらない!」ってお誘いを受けた。
96年には、「携帯電話、回線を売りませんか?」ってお誘いを受けた。
確かに、どれも伸び盛りの業種であり、少しかじっておけばかなり成長したかもしれない。
しかし、私が手が出さなかった理由は、自分の土俵ではないからである。
いま、バブルで崩壊している企業はすべて、本業ではなく、副業に手を出して失敗した会社が多い。
一時的に急成長することが出来ても、5年でピークに達したらあとは落ちていくばかりである。
多くのお店を抱える我が社にとって、5年で会社を解散することは避けたい。
当社がなくなれば2500店ものお店のシステムを面倒を見る人がいなくなってしまう。
いま、私が目標にしているのは、「パソコンPOS」のシェアNO1である。
決して大きな目標ではない。しかし簡単な目標でもない。
一つの業種、一つの土俵でじっくり基盤をきづくことは、信用とシェアを両立できることであろう。
そして、パソコンPOSでNO1になったならば、その信用を武器に新しい仕事を探すつもりだ。
まだ、5年間はこの業態を離れそうにない。
POSはお店で情報を吸い上げるまず最初の窓口である。
パソコンをベースにするBCPOSが全国に1万セット稼動しているとしたら。
BCPOSで統一されたフォーマットを収集するだけでかなりの情報が蓄積される。
たとえば、今メーカーが自分の商品・在庫を管理するために無償にてPOSを配っている。
それは多くの商品の1メーカだけのPOSであり、お店としては偏った系列化を嫌う。
BCPOSは中立なシステムであり、どこのメーカにも属してはいない。
そして今後とも属す予定もない。
1万セット導入すれば、一つの県の一つの業種に最低でも数十台のPOSシステムが存在することになり
そのお店の許可を得るならば、そのデータを手に入れることも自由である。
あのセブンイレブンが全国に8000店舗だから、その数がどれほどのものかわかるだろう。
5年後に1万セットのBCPOSからの情報をほしがるメーカが存在するだろ。
1万セット売れば、当然パソコンPOSの業界でもナンバーワンであろうから
そのときに初めて、次の目標である新しい情報処理会社が存在する。
5年後の会社の生き残りのキーワードとして
1.急激な成長を求めず、緩やかな成長を求める
2.道具屋(パソコン屋)として使いやすさ、わかりやすさ、便利性を求める
3.需要と供給を最大限に重視し、お客のニーズを追及する
4.お客様の求めやすい価格帯の商品を供給する
5.目先の利益にとらわれず、自分の土俵で勝負する
6.目標台数の販売に努め、販売が出来たら次のステップにすすむ
これは、5年後というよりも、会社の方向性、将来の展望かもしれない。
ベクトルの方向性が間違っていなければ、社会の変化のスピードが早くても決して間違いはあるまい。
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- [2002/01/30 00:59]
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発行2002/01/10「第18回RETAIL TECH JAPAN2002に向けて」
<過去ログ>2002/01/10
BCPOS メールマガジン NO.0008 発行部数504件 ID 0000017347
==========■■■ BCPOS メールマガジン ■■■=========2002/01/10
No.008 発行者:中馬 浩 http://www.busicom.co.jp/bcpos/bcpos.htm
■ 近況報告
ビジコムの中馬です。
みなさん、少し遅れましたが、明けましておめでとうございます
今年の年末年始は12/28から1/6までお休みさせていただいたのですが
年明けてからの動向が心配で余り何処にもいけませんでした。
幸いかな、大きなトラブルもなく無事に年明けを迎えたのですが
今年は本当に辛抱の年になりそうです。
私どもは常に数多くの小売業の方と接し、多くの意見を聞ける立場にあります。
去年の4月頃から小売店様の売り上げ状況が思わしくなくなり
「なんかまた景気が悪くなってきたんじゃないの?」って口走っていました。
案の定、新店舗のオープンを考えてたチェーン店が、
オープンを先延ばしにしたり、中止したり。
そして、月に何店舗かのお店が閉店している状況は、景気の苦しさを物語っています。
しかし、その中でも店舗を増やしている元気のいいお店もあります。
元気のいいお店の特徴は、ありきたりでない差別化されたコンセプトをもち
他人のまねをしない独自戦略を持った個性のあるお店です。
もっと具体的にいうと、他の店では扱っていないような商品を売る店
他の店では売っていないのですから決して安売りをしない
数多く売るのではなく、単品単品を確実に利益を取りながら
ABC分析などに載ることのない商品を売っているお店が生き延びています。
安さで物が売れるのは、当たり前です。
けれどそれをおこなったがために、十分に利益の取れる商品のマーケットをつぶしています。
国民の1/3にフリーズを売ってしまったユニクロがいい例です。
いくら安くても需要には限界があり、限界に達してしまった商品は消えていきます。
スポーツ選手のように一気に燃え尽きてしまえば、短期に消滅します。
年が明けて、今年の先行きを案じる今日この頃です。
■ BCPOS 営業状況(2001年版)
昨年の年初に決めた、2001年のBCPOSの累積販売目標は2500セットでした。
昨年末集計で2467セットと、ほんの少しのところで目標台数に達しませんでした。
2001年のBCPOSのレントウェアと買取との比率は7:3です。
2000年までは、レントウェアと買取は比率で4:6でした。
ソフトウェアを買い取るよりも借りる人が一段と増しています。
今年度はこの比率はもっと増し8:2、もしくは9:1にまで上がると予想されます。
レントウェアの解約率も2000年から2001年は5%から6%に上がりました。
ソフトウェアを借りるという概念が定着しつつあるのとともに
ここにも不況の息吹がありありと感じ取れます。
BCPOSのレントウェア自身が解約のできるソフトとして生まれてきたのですから
解約をすることによって無駄な費用をお客様に使わせることがなく
多少なりとも役に立っているのではないかと感じ取っています。
業種も、
レンタルビデオを筆頭に、メディアリサイクル、リサイクル総合、メガネ、衣料品店
ゴルフショップ、書店、リサイクル古本、パソコンショップ、セルビデオ、薬局、ブティック
スポーツ用品、工場・学校売店、一般小売、飲食店、お茶、おもちゃ、化粧品小売、酒屋
リサイクル子供服、CDリサイクル、文房具、アクセサリ、雑貨店、コンタクトレンズ
農産物直売所、携帯電話ショップ、輸入雑貨、カーショップ、花屋、楽器店、家電店
鞄(カバン)、米穀店、健康食品、仏具店、マッサージ、スノーボード,サーフボード
ペットショップ、コミックリサイクル、インターネットカフェ、リサイクルブティック
時計、小物、弱電気設計・施工、工具金物、菓子製造販売、家具店、ジェットスキー
スーパー、ゴルフリサイクル、スポーツクラブ、不動産仲介、AV機器販売
スイミングクラブ、宝石リサイクル、カラオケ、カード販売、DEP、OA機器,事務用品
コンビニ、学習塾、内装品小売、駐車場、中古車販売、個室ビデオ、香水、造園、小物(アクセサリ-)
食料品、テニスショップ、トレ-ディングカ-ド、ぬいぐるみ、美容院、売店(ゴルフ場ホテル)
リサイクル自転車、売店(郷土名産品・土産)、ホテルフロント
よくここまで、業種があるものだと思うくらいに多種多様にわたっています。
■ リサイクルショップ経営者セミナー
昨年の12月末にリサイクル新聞社主催のリサイクルショップ経営者のセミナーが開かれました。
参加されたのは、テレビや雑誌、店頭上場されているような有名どころのオーナー様ばかり
総勢30名ほどが集まり、私もリサイクル関係者として参加させていただきました。
リサイクルシステムを手がけて約10年、私も常々感じてきたところですが、
リサイクルという業種自身は一般の小売業に比べて不況に強い業種だと認識していました。(過去形)
倒産物件を扱われているオーナーは商品仕入れが楽になったと話していましたが
仕入れた商品がなかなかさばくことができないとぼやいていました。
また、中古厨房機器を扱われているオーナーも、脱サラ、リストラの影響で
小型飲食店向けの厨房機器は売れ行きがいいが、ホテルなどの大型厨房機器は売れない
東南アジアなどへの輸出も検討しなければ、と言われていました。
TVゲームチェーンのオーナは、なかなか出店が厳しく
今年一年は、よほどいい物件でないと出店はできない、見合わせているとのことです。
洋服、子供服、ブティック系のリサイクルショップは、やはり商品の委託を受け付けているところが増えてきました。
着物をリサイクルしているところだけは、高額なので委託を中心にやっている、と
古本書店を展開している大御所オーナ両名も、書店との問題、都心の大型店の採算性を問題視していました。
どのオーナーの話を聞いても、ここ一年は様子を見ながら展開せざる終えない様子で
リサイクルといえども「過度の不況には不況」であることが鮮明に見えました。
ちなみに、たまにお世話になる当社の顧問弁護士の先生曰く
去年はそこそこに忙しく、おととしよりも去年の方が成績がよかったそうです。
弁護士の先生も考えてみたら、不況に強い職種なのですね。
ただ、まだお金があるから弁護士の先生にも仕事が頼めるのであって
「これ以上の景気の悪化だと全般的に頼める仕事も減るかもね」って言ったら
本当にそうかもしれないって、多少心配した顔立ちで帰ってきました。
■ 第18回RETAIL TECH JAPAN2002
http://www.retailtech.jp/
今年で4回目の出店となり、マイクロソフトのブースの中を借りて出展します。
一年一年が早く感じます。またこの季節が来たのだなと。
流通専門に動いている我が社にとって、年に一度の最大のイベントです。
とはいうものの、毎年目新しさがなくなってきているのも事実です。
今年のBCPOSの目玉は、と言われても機能分散されていて一概に言い切れません。
業種別対応はかなり行いましたが、個別業種の中では格段に飛躍している機能は少ないのも事実です。
あえて言うならば、使い勝手、細かなバグを一つ一つつぶしてきた一年でした。
BCPOS開発されてから4年目のシステムですから、より安定したシステムになりました。
ソフトトラブルがないシステム、当たり前のことですがそれが安心につながります。
BCPOSは、2002/03/05~08まで
東京ビックサイトで開かれます。
BCPOS メールマガジン NO.0008 発行部数504件 ID 0000017347
==========■■■ BCPOS メールマガジン ■■■=========2002/01/10
No.008 発行者:中馬 浩 http://www.busicom.co.jp/bcpos/bcpos.htm
■ 近況報告
ビジコムの中馬です。
みなさん、少し遅れましたが、明けましておめでとうございます
今年の年末年始は12/28から1/6までお休みさせていただいたのですが
年明けてからの動向が心配で余り何処にもいけませんでした。
幸いかな、大きなトラブルもなく無事に年明けを迎えたのですが
今年は本当に辛抱の年になりそうです。
私どもは常に数多くの小売業の方と接し、多くの意見を聞ける立場にあります。
去年の4月頃から小売店様の売り上げ状況が思わしくなくなり
「なんかまた景気が悪くなってきたんじゃないの?」って口走っていました。
案の定、新店舗のオープンを考えてたチェーン店が、
オープンを先延ばしにしたり、中止したり。
そして、月に何店舗かのお店が閉店している状況は、景気の苦しさを物語っています。
しかし、その中でも店舗を増やしている元気のいいお店もあります。
元気のいいお店の特徴は、ありきたりでない差別化されたコンセプトをもち
他人のまねをしない独自戦略を持った個性のあるお店です。
もっと具体的にいうと、他の店では扱っていないような商品を売る店
他の店では売っていないのですから決して安売りをしない
数多く売るのではなく、単品単品を確実に利益を取りながら
ABC分析などに載ることのない商品を売っているお店が生き延びています。
安さで物が売れるのは、当たり前です。
けれどそれをおこなったがために、十分に利益の取れる商品のマーケットをつぶしています。
国民の1/3にフリーズを売ってしまったユニクロがいい例です。
いくら安くても需要には限界があり、限界に達してしまった商品は消えていきます。
スポーツ選手のように一気に燃え尽きてしまえば、短期に消滅します。
年が明けて、今年の先行きを案じる今日この頃です。
■ BCPOS 営業状況(2001年版)
昨年の年初に決めた、2001年のBCPOSの累積販売目標は2500セットでした。
昨年末集計で2467セットと、ほんの少しのところで目標台数に達しませんでした。
2001年のBCPOSのレントウェアと買取との比率は7:3です。
2000年までは、レントウェアと買取は比率で4:6でした。
ソフトウェアを買い取るよりも借りる人が一段と増しています。
今年度はこの比率はもっと増し8:2、もしくは9:1にまで上がると予想されます。
レントウェアの解約率も2000年から2001年は5%から6%に上がりました。
ソフトウェアを借りるという概念が定着しつつあるのとともに
ここにも不況の息吹がありありと感じ取れます。
BCPOSのレントウェア自身が解約のできるソフトとして生まれてきたのですから
解約をすることによって無駄な費用をお客様に使わせることがなく
多少なりとも役に立っているのではないかと感じ取っています。
業種も、
レンタルビデオを筆頭に、メディアリサイクル、リサイクル総合、メガネ、衣料品店
ゴルフショップ、書店、リサイクル古本、パソコンショップ、セルビデオ、薬局、ブティック
スポーツ用品、工場・学校売店、一般小売、飲食店、お茶、おもちゃ、化粧品小売、酒屋
リサイクル子供服、CDリサイクル、文房具、アクセサリ、雑貨店、コンタクトレンズ
農産物直売所、携帯電話ショップ、輸入雑貨、カーショップ、花屋、楽器店、家電店
鞄(カバン)、米穀店、健康食品、仏具店、マッサージ、スノーボード,サーフボード
ペットショップ、コミックリサイクル、インターネットカフェ、リサイクルブティック
時計、小物、弱電気設計・施工、工具金物、菓子製造販売、家具店、ジェットスキー
スーパー、ゴルフリサイクル、スポーツクラブ、不動産仲介、AV機器販売
スイミングクラブ、宝石リサイクル、カラオケ、カード販売、DEP、OA機器,事務用品
コンビニ、学習塾、内装品小売、駐車場、中古車販売、個室ビデオ、香水、造園、小物(アクセサリ-)
食料品、テニスショップ、トレ-ディングカ-ド、ぬいぐるみ、美容院、売店(ゴルフ場ホテル)
リサイクル自転車、売店(郷土名産品・土産)、ホテルフロント
よくここまで、業種があるものだと思うくらいに多種多様にわたっています。
■ リサイクルショップ経営者セミナー
昨年の12月末にリサイクル新聞社主催のリサイクルショップ経営者のセミナーが開かれました。
参加されたのは、テレビや雑誌、店頭上場されているような有名どころのオーナー様ばかり
総勢30名ほどが集まり、私もリサイクル関係者として参加させていただきました。
リサイクルシステムを手がけて約10年、私も常々感じてきたところですが、
リサイクルという業種自身は一般の小売業に比べて不況に強い業種だと認識していました。(過去形)
倒産物件を扱われているオーナーは商品仕入れが楽になったと話していましたが
仕入れた商品がなかなかさばくことができないとぼやいていました。
また、中古厨房機器を扱われているオーナーも、脱サラ、リストラの影響で
小型飲食店向けの厨房機器は売れ行きがいいが、ホテルなどの大型厨房機器は売れない
東南アジアなどへの輸出も検討しなければ、と言われていました。
TVゲームチェーンのオーナは、なかなか出店が厳しく
今年一年は、よほどいい物件でないと出店はできない、見合わせているとのことです。
洋服、子供服、ブティック系のリサイクルショップは、やはり商品の委託を受け付けているところが増えてきました。
着物をリサイクルしているところだけは、高額なので委託を中心にやっている、と
古本書店を展開している大御所オーナ両名も、書店との問題、都心の大型店の採算性を問題視していました。
どのオーナーの話を聞いても、ここ一年は様子を見ながら展開せざる終えない様子で
リサイクルといえども「過度の不況には不況」であることが鮮明に見えました。
ちなみに、たまにお世話になる当社の顧問弁護士の先生曰く
去年はそこそこに忙しく、おととしよりも去年の方が成績がよかったそうです。
弁護士の先生も考えてみたら、不況に強い職種なのですね。
ただ、まだお金があるから弁護士の先生にも仕事が頼めるのであって
「これ以上の景気の悪化だと全般的に頼める仕事も減るかもね」って言ったら
本当にそうかもしれないって、多少心配した顔立ちで帰ってきました。
■ 第18回RETAIL TECH JAPAN2002
http://www.retailtech.jp/
今年で4回目の出店となり、マイクロソフトのブースの中を借りて出展します。
一年一年が早く感じます。またこの季節が来たのだなと。
流通専門に動いている我が社にとって、年に一度の最大のイベントです。
とはいうものの、毎年目新しさがなくなってきているのも事実です。
今年のBCPOSの目玉は、と言われても機能分散されていて一概に言い切れません。
業種別対応はかなり行いましたが、個別業種の中では格段に飛躍している機能は少ないのも事実です。
あえて言うならば、使い勝手、細かなバグを一つ一つつぶしてきた一年でした。
BCPOS開発されてから4年目のシステムですから、より安定したシステムになりました。
ソフトトラブルがないシステム、当たり前のことですがそれが安心につながります。
BCPOSは、2002/03/05~08まで
東京ビックサイトで開かれます。

- [2002/01/10 00:48]
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