パソコンPOSセンターの挫折、方向転換④
パソコンPOS回想録④(1994~6年)
池袋パソコンPOSセンター開設の大きな成果といえば、POSシステムや流通関係に携わるメーカーやベンダーにおいて大きな宣伝効果をもたらしたことであった。
とはいえ、なぜか私の頭の中は日々すっきりしなかった。
時代の流れは、かなりの勢いで移り変わっていた。
この時期は、パソコンにしてもPOSにしても多くの変化をもたらした年でもあった。
NECはレジポートというレジスターを発表した。
レジにFDドライブが付いてて、FDに日報や商品データが溜められるといったものだった。
そしてそのFDをパソコンに持っていって分析をするというものだった。
NECにしてみれば画期的なレジだと思うのだが、私の理想にはほど遠いものだった。
レジにFDが付いてパソコンに持っていくのではなく、パソコン自体をPOSにしたかった。
1995年の11月、マイクロソフトからWindows95が発売された。
まだまだPOSは、専用機かDOSの世界だったので、windowsでPOSを行うということを誰もが反対した。
「あんな不安定なOSでPOSをやるなん・・・」誰もがそう言った。
多くのソフトハウス、ベンダーは従来どうりのDOSや専用機を選んだ。
そのため、池袋パソコンPOSセンターの展示機はDOSとWindowsに二分された。
すでに私の頭の中には、今後はWindowsしかありえないと思っていた。
その当時各メーカのPOSシステムのデータには互換性がなかった。
そのPOSのコマンドを知らないとデータを抜くことも出来ないし、抜けたとしても今のようにJISコードなどに統一された漢字コードではなかった。
互換性のないデータでお店の分析なんか出来ない。
データを自由に取り回しができる、互換性のあるPOSでないと、今後の流通業は生き残ることが出来ない。
そのため、パソコンPOSでPOSを組むことが最良の方法だと思っていた。
しかしWindowsの完成されたPOSパッケージはほとんど見当たらず、お客様に勧めるのに苦戦した。
すべての商談をWindowsのパッケージで進めることは到底困難だった。そのため多くのカスタマイズが発生した。
パッケージにカスタマイズをすることは私の本意とは異なっていた。
薦められるパッケージが少ない中、カスタマイズは不可欠で、無理して導入したお客様に少しずつ歪が生まれていた。
あるメーカのPOSパッケージがいいと思い、お客様に販売したのだが、そのメーカのサポートが余りにひどく、販売店としての責任までに発展していった。
お客様曰く「パソコンPOSセンターで薦めたから買ったんだ。」まったくその通りであった。
また、とても営業熱心で、サポートがよい会社なので薦めたが、その会社のパッケージはあまりに未完成でお客様の到底満足出来るものではないこともあった。
POSという商品が、そのソフトの出来・不出来だけでなく、その売った後のサポートまで求められる商品なんだ。
わかっていたことだけど、販売店の立場ではどうしようもなかった。
だからといって、メーカ、ソフトハウスにそこまで認識させた上で販売しようとすると、パッケージとは呼べないほど費用が莫大に膨らんでいった。
1995年、とうとうお客様とソフトベンダーの間で裁判沙汰になってしまった。
開発当初、できる・出来ないといった問題、そして言った・言わないといった問題でお客様とソフトベンダーの間で大きな食い違いが起きて、お客様がリースの支払いを凍結してしまったのである
当然、当社もシステムの販売当事者として巻き込まれていった。
何度も東京地裁に通い、システムの鑑定書の作成や、弁論書、陳述書、反訴状の作成、結果として、双方の和解を裁判所から勧められ、ハード・ソフト・追加開発の半分の費用を当社で負担し、泣くことになった。
この経験は私のPOSシステムの開発・販売に大きな影響を残した。
そして今後の商品開発、営業姿勢を大きく変えていくこととなった。
このことは、結果として幸福だった。
その結果私は、メーカの言い分だけで商品を信用し売ることは非常にリスクを負うことだと感じ取った。
そのため、自社で責任取れるものは、自社の商品パッケージであると考えるようになっていった。
かたちの無いソフトを扱うことに、消極的になった私は、徐々にソフトからハードに注力を注ぐとともに、自社パッケージの早急な開発を急ぐことになった。
その結果として、現在当社で機軸商品となっている「BCPOS」パッケージが生まれることになる。
一店舗からの経営サポートセミナー開催
「インターネット時代に即した勝ち組店舗のシステム構築」
講師: 株式会社ビジコム 代表取締役 中馬 浩
2004年9月8日(水) 13:00~15:00
2004年9月9日(木) 13:00~15:00
2004年9月10日(金)13:00~15:00
エプソン販売株式会社
西新宿三井ビル24階セミナールーム
セミナー内容:
・なぜPC-POSなのか?
・ローコストで大規模チェーン店クラスのシステム構築
・「CRM+」とは何か? ~新しい顧客開拓の手法~
池袋パソコンPOSセンター開設の大きな成果といえば、POSシステムや流通関係に携わるメーカーやベンダーにおいて大きな宣伝効果をもたらしたことであった。
とはいえ、なぜか私の頭の中は日々すっきりしなかった。
時代の流れは、かなりの勢いで移り変わっていた。
この時期は、パソコンにしてもPOSにしても多くの変化をもたらした年でもあった。
NECはレジポートというレジスターを発表した。
レジにFDドライブが付いてて、FDに日報や商品データが溜められるといったものだった。
そしてそのFDをパソコンに持っていって分析をするというものだった。
NECにしてみれば画期的なレジだと思うのだが、私の理想にはほど遠いものだった。
レジにFDが付いてパソコンに持っていくのではなく、パソコン自体をPOSにしたかった。
1995年の11月、マイクロソフトからWindows95が発売された。
まだまだPOSは、専用機かDOSの世界だったので、windowsでPOSを行うということを誰もが反対した。
「あんな不安定なOSでPOSをやるなん・・・」誰もがそう言った。
多くのソフトハウス、ベンダーは従来どうりのDOSや専用機を選んだ。
そのため、池袋パソコンPOSセンターの展示機はDOSとWindowsに二分された。
すでに私の頭の中には、今後はWindowsしかありえないと思っていた。
その当時各メーカのPOSシステムのデータには互換性がなかった。
そのPOSのコマンドを知らないとデータを抜くことも出来ないし、抜けたとしても今のようにJISコードなどに統一された漢字コードではなかった。
互換性のないデータでお店の分析なんか出来ない。
データを自由に取り回しができる、互換性のあるPOSでないと、今後の流通業は生き残ることが出来ない。
そのため、パソコンPOSでPOSを組むことが最良の方法だと思っていた。
しかしWindowsの完成されたPOSパッケージはほとんど見当たらず、お客様に勧めるのに苦戦した。
すべての商談をWindowsのパッケージで進めることは到底困難だった。そのため多くのカスタマイズが発生した。
パッケージにカスタマイズをすることは私の本意とは異なっていた。
薦められるパッケージが少ない中、カスタマイズは不可欠で、無理して導入したお客様に少しずつ歪が生まれていた。
あるメーカのPOSパッケージがいいと思い、お客様に販売したのだが、そのメーカのサポートが余りにひどく、販売店としての責任までに発展していった。
お客様曰く「パソコンPOSセンターで薦めたから買ったんだ。」まったくその通りであった。
また、とても営業熱心で、サポートがよい会社なので薦めたが、その会社のパッケージはあまりに未完成でお客様の到底満足出来るものではないこともあった。
POSという商品が、そのソフトの出来・不出来だけでなく、その売った後のサポートまで求められる商品なんだ。
わかっていたことだけど、販売店の立場ではどうしようもなかった。
だからといって、メーカ、ソフトハウスにそこまで認識させた上で販売しようとすると、パッケージとは呼べないほど費用が莫大に膨らんでいった。
1995年、とうとうお客様とソフトベンダーの間で裁判沙汰になってしまった。
開発当初、できる・出来ないといった問題、そして言った・言わないといった問題でお客様とソフトベンダーの間で大きな食い違いが起きて、お客様がリースの支払いを凍結してしまったのである
当然、当社もシステムの販売当事者として巻き込まれていった。
何度も東京地裁に通い、システムの鑑定書の作成や、弁論書、陳述書、反訴状の作成、結果として、双方の和解を裁判所から勧められ、ハード・ソフト・追加開発の半分の費用を当社で負担し、泣くことになった。
この経験は私のPOSシステムの開発・販売に大きな影響を残した。
そして今後の商品開発、営業姿勢を大きく変えていくこととなった。
このことは、結果として幸福だった。
その結果私は、メーカの言い分だけで商品を信用し売ることは非常にリスクを負うことだと感じ取った。
そのため、自社で責任取れるものは、自社の商品パッケージであると考えるようになっていった。
かたちの無いソフトを扱うことに、消極的になった私は、徐々にソフトからハードに注力を注ぐとともに、自社パッケージの早急な開発を急ぐことになった。
その結果として、現在当社で機軸商品となっている「BCPOS」パッケージが生まれることになる。
一店舗からの経営サポートセミナー開催
「インターネット時代に即した勝ち組店舗のシステム構築」
講師: 株式会社ビジコム 代表取締役 中馬 浩
2004年9月8日(水) 13:00~15:00
2004年9月9日(木) 13:00~15:00
2004年9月10日(金)13:00~15:00
エプソン販売株式会社
西新宿三井ビル24階セミナールーム
セミナー内容:
・なぜPC-POSなのか?
・ローコストで大規模チェーン店クラスのシステム構築
・「CRM+」とは何か? ~新しい顧客開拓の手法~
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- [2004/08/09 09:00]
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