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 2009年01月 

危機がチャンス 

いつもながら年末から年始にかけて、いろいろな人にお会いした。
今年は大変だと言う意見が多く、あまり浮いた話を聞かない。

私も昨年の12月あたりから、
思った以上に景気が悪く、これは大変なことになるなと危惧して、
うちの会社も相当引き締めていかないとまずいなと感じていた。

ご存知だと思うが私どもは流通向けシステムPOS会社でお店が顧客。
このご時勢、消費が伸び悩み、お店の売り上げは相対的に落ちている。
その中で設備投資であった(過去形)今まで通りのPOSシステムが売れるはず無い。

正月休みに少し休んで、
これからのPOSシステムは、販売促進であると発想転換したら、
「なんだ、これはチャンスじゃないか!」と思うようになった。

以前から当社は顧客志向で動いている。
私のブログのタイトルも「消費者の視点から」だし、
何をすればお客さまに喜ばれるか考えてきたはずだ。
そしてそれが出来る会社にして来たはずだ。

たとえば、POSソフトのレンタル「レントウェア」、
この仕組みは十数年前に私が考えた。
ソフトを売り切ると一時的には利益が上がるが継続しない。
売れなくなったら、一銭も利益を得ることが出来ない。
ソフトを貸したら、一時的な利益は少ないが継続する。
少ない利益で多くのお客様から末永くお付き合いいただくのがこの趣旨である。

POSパッケージソフトをレンタルする発想自体はお客様志向である。
お客が必要性を感じなくなったらいつでも解約できる、
だからこそ我々は、解約されないように必死で努力し改善をする。
ここにはお客様指向にならざる終えない仕組みがある。
6000店舗ものお店への導入が出来たのは、その結果だ。

今私は、
営業マンにお客様に次のことを伝えろと言っている。
「ビジコムはPOSを売るのではなく、
POSにまつわるサービスを売る会社」
なのだと。
ハードを売るのではなく、サービスを前面に出したときに、
私たちの会社の売り物がはっきりと見えてくる。

POSハードを売って売りっぱなしにするのではない。
POSサービスを売ることによって、ベネフィット(利益)を供与し、
お店がその利用価値観を感じてもらえば、必要とされる会社であろう。

今の時代は、必要とされるものは生き残り、
必要とされないものは消えていく時代だ。
アメリカのビックスリーだって、
必要とされていないから消えかけている。
必要とされている会社であれば、何も怖くないチャンスである。

大手メーカーのPOSは、多額の経費ばかり食って生産性を生み出さない。
当社のPOSは、少ない経費で売り上げを伸ばせる施策がある。
そのようなシステム改良を10年以上も続けてきている。

言葉だけで、今年はチャンスと粋がる事も出来る。
でも、10年以上もそのチャンスのために準備をすすめてきたのだから、
今こそ自分達のやり方を確信し、きちんとPRすべきだ。

お店はただ黙って見てても、
お客を呼び寄せることが出来ない、
しかし、POSに販売促進の機能があれば、
これは最強のPOSシステムだといえる。

お店もそこそこの売り上げが上がる時代なら、
何も考えず、大手メーカーの何も出来ないPOSを選ぶ人も多い。
しかし、
厳しい時代だからこそ、限られた予算で理想のものを求める。
そこには私たちの商品サービスも検討される余地が出てくる。

今までなら、
POSに販売促進の機能を求めず、考えつくことも無いだろう。
厳しい時代だからこそ、少ない販売促進でもお店の追い風になる。

じっくりお店に選んでもらう時代が今の時代だ。
これをチャンスとは言わず、何と言えばいいのか?
発想の転換は、何事にもチャンスを与えてくれる。
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