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CRMではなくCAMを考える④ 家計簿リンク 

BC家計簿リンク

私が家計簿のシステムをはじめようと思ったのは、
ある意味では偶然から始まった。

当初、JANKEN.JPと呼んでいたサイトの目的は、
JANバーコードを検索する=JAN検=JANKEN という意味だった。

POSシステムを販売しているとどうしても商品登録が必修になる。
ドラックストアや雑貨店、アパレルなど
いろいろなお店に導入するたびに登録をして出荷してた。

本来、バーコードというものは登録されているデータベースがあり、
それを元に登録すればいいだろうと思われるのだが、
スーパーやコンビニで扱うような食品や日用雑貨のデーターはあっても、
私どもが主力としている各種の専門店のデータベースなどどこにも無かった。

それで仕方が無く、一般消費者の方々に身近な商品のバーコードを登録してもらい、
一件登録する毎に1ポイント提供し始めた。
最初はそんな1ポイントぐらいで登録してくれるはずが無いという意見も多かったが、
少し経つと、クチコミで広がり、毎日何十件も登録してくれる消費者が出てきた。

そしてしばらく経つとgoogleが、GoogleMapという地図情報を無償で公開した。
これは私にとって斬新で、こんな地図情報を無料で公開してくれるんだと感心した。
その地図を使って、当時私どもがPOSシステムを導入のしている
6000店舗お店をマッピングしてみた。
都心部のような密集している地域では、かなりインパクトがあったが、
地方を見るとあまりにも閑散としてて、見るも無残だった。

それならば、お店も消費者に一件1ポイントで登録してもらおうと、
お店のデータ収集が始まっていった。

すでに商品情報が100万件以上あって、店舗の情報も10万件以上登録されたころ、
この商品情報と店舗情報を有効活用できないかと思い家計簿を作り上げた。
家計簿の登録も、また同じ手法で消費者の方々にポイントを与えていったのである。
その当時の感想を「金の卵を産むひよこ」としてブログに書き上げている。

それから約二年、
JANKEN.JP家計簿というサイトで商品、店舗、家計簿データを蓄積し、
やっと情報として見える形のあるものになってきた。
家計簿を利用するユーザーも1万人近くになり、
私どものPOSを利用するお店も6500店舗を超えた。

そこで考え付いたのが、お店のPOSシステムで売り上げを上げたら、
そのまま家計簿が出来上がるシステム「BC家計簿リンク」である。

本来、POSと家計簿のシステムは別物であるが、
お店のデーターを消費者につないであげることは、
お客様にとって便利であり、昔から欲しがられたサービスであった。

しかしそれが簡単に出来なかった理由は、
店舗側のシステムがPOS専用機であったり、フォーマットが異なってたり、
異なる家計簿システムにデーターを落とすことは厄介であった。

私どもがそれを可能にしたのは、オープンな環境だ。
PCというオープンなベース、パッケージという統一された環境、
インターネットというオープンなベース、ASP・SaaSという統一されたサーバー、
ネット家計簿という統一されたオープンな環境。

どれをとってもなかなか大手メーカでは出来ないため、
私どものような小回りの利くメーカーのほうが得意であった。
それとすでに導入された6500店舗の店、そして1万人の家計簿ユーザ、
これだけの環境がそろって初めてPOSと家計簿のリンクが実現した。

家計簿ユーザーとPOSを連動するお店のメリットは、
家計簿というコアなユーザーを、お店のコアなユーザーに出来るメリットである。
家計簿をつけるユーザーは、絶対数としては少ないが、近年徐々に増えている。
私どもが取ったアンケートでは、
家計簿をつけたいと思っている人で、つけない理由は二つある。
面倒くさいのと、家計簿をつけるメリットが薄いことである。

BC家計簿リンクは、家計簿を自動的につけてくれるのであるから面倒ではない。
そして、家計簿をつけるとポイントが付くのでメリットも出てくる。
こうして少しずつ環境を整備していくことによって、
家計簿をつけるユーザーは徐々に増えていくものと思われる。
そしてそのユーザーは、お店にとってはコアなユーザーになりえる。

つまり、家計簿をつけるコアな消費者をお店に導くのが、
家計簿リンクの大きな目的でもある。

前回述べた、ポイントリンクと家計簿リンク、
どちらも少しマニアックな客層の店舗誘導ではあるが、
きちっと抑えることにより、お店の集客の下支えになるものと思われる。

次回は、チラシリンクについて説明する。
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優秀賞に入賞\(^o^)/「BC家計簿リンク」 

昨年の11月にプレスリリースした「BC家計簿リンク」

財団法人 店舗システム協会の主催する、
JAPAN SHOP SYSTEM AWARDS2009 にて、

「優秀賞」の通知を昨日頂きました。\(^o^)/

http://www.ssss.or.jp/jssa/2009/hyousyou.htm

このシステムは、お店のPOSで買物をすると、
自動でネット家計簿を付けてくれるというもので、日本初です。

家計簿と連動しているお店のリストも50店舗を超え、
ますます充実してきました。

2009年3月3日から東京ビッグサイト2009で開催される
リテールテック JAPAN 2009 においても発表させていただきますので
ぜひよろしくお願いします。

http://www.busicom.co.jp/news/seminar.html

CRMではなくCAMを考える③ ポイントリンク 

「ポイントリンク」

まず最初、2004年に私が集客の方法論として考えたのがポイントによる集客だった。
ただ、従来のようなポイントを付ける事によって集客しようというのではない。
お店でポイントをつけることは、再来店誘導手法としては間違ってはいないが、
それは周りの店々が同じようなポイントで人集めをしていないときである。
近くの店々すべてが同じようなポイント手法を始めた場合は、
ポイントは集客手法ではなくて単なる値引き器手法に変わる。
そのため、ポイントによって集客をしたり、再来店を促すというのは効果が薄れる。

なら、ポイント手法自体が無意味なものかといえばそうではない。
ポイントはお客を会員として登録させるのに必要な概念だ。
お客はポイントのようなシステムがないと会員登録する機会が作れない。
会員として登録されないと、いつも来てくれる常連は、名の知れる常連客に過ぎない。

そのことを考えると、お店がポイントという概念の上に会員収集をすること自体は正しい。
しかし、20年前のポイント黎明期の時代と現在は異なっている。
ポイント自体は新しくなく、どこのお店でのやってるありきたり手法だ。

まず考えなくてはいけないのは、お客様は何のためにポイントカードを持っているのかだ。
お客様はお店の顧客分析のためにわざわざ会員カードを持ち歩いてるのではなく、
そのカードを持ち歩くことによって何か利便を得ようとしているのだ。
これをお店サイドがポイントをお客に与えてやってると横柄に考えるとしっぺ返しにあう。

おくまで、お客様は会員カードを持つことによって、お店で少しでも損をしないように、
ポイントカードを示すことによってポイントを収集しているのだ。

以前、私はポイントカードは諸刃の剣だといった。
この考え方は今でも変わってはいない。
ポイントカードという物理的なカードを持たせなくてはいけない手法は、
カードを持っているときはポイントが貯まるが、持ってなく買物するときは損をした気がする。
そうすると物理的に持ち歩けるカードの枚数は制限があるので、
持っているカードのお店は買物をするが、持ち歩いていないカードのお店は素通りになる。
いかにカードを持ち歩いてもらうかといったような次元の低い争いになってしまう。

これはどこのお店のカードもありきたりで、内容に差が無いからだ。
差がない一つの要素が、クローズされたポイントである。
そのお店で貯めたポイントは、そのお店でしか使いえないのがクローズされたポイントである。
今、これほどポイントの考え方が普及した時代には、いたるところにポイントが使われている。
お店のポイントやネット、通販サイト、クレジットカード、飛行機会社、ホテル、携帯電話等々
これらがばらばらにポイントを発行されているため、お客は混乱している。

私はお客様の希望は、ポイントの集約化だと考える。
お店、ネット、通販、クレジット、飛行機会社、ホテル、携帯電話等々貯められたポイントが、
どこか希望するポイントに集約される。
そうすることによって、ポイントは集まりやすくなりお客様への利便性が増す。

しかし、従来の店舗は一部を除いて、お店のポイントはお店でしか使えないクローズポイントだ。
クローズポイント、お店にとってお店で発行したポイントがお店で使われるため損は無い。
ポイントをオープン化してしまうと、自分の店で発行されたポイントが他店で使われるため、損した気分になる。
確かに直近のことだけを考えたら、そう思うかもしれない。

しかし、もしお店のポイントをクローズにしているため、お客の利便性が損なわれ、
それにより客足が遠のいていると考えたらどうであろうか?
これは目に見えない顧客の流出のため気付くのになかなか時間がかかる。

私はお店にポイントはオープンにすべきだと主張する。
一度発行したポイントは、すでに値引きしたものとして諦め、その値引きを有効に利用したい。
ポイントをオープンにすることは、他店にお客が流れることでもあるが、
他店からお客が流れてくるものでもある。

他店とは、ネット、通販、クレジット、飛行機会社、ホテル、携帯電話からである。
異業種のポイントと結びつけ、異業種の持つ会員をお店に誘導できれば効果は大きい。

たとえば飛行機会社の持つマイレージ、
そのマイレージが自分のお店で買物をすれば貯まるとして宣伝すれば、
そのマイレージを貯めたいがためにお客は他店から自店へ流れてくる可能性がある。

BCポイントリンクは、ポイントをオープン化する概念である。
お店のポイントをオープン化し、お客様が望むポイントやマイレージに変換する。
そうすることによって、陸マイラーと呼ばれる何百万人もの会員をお店に誘導する。

それが、当社の考えるポイントからの顧客集客誘導である。

次は家計簿からの集客誘導を考えてみよう。

CRMではなくCAMを考える② 

CRMではなくCAMを考える②

前回お話したCAM (Consumer Attract Management)顧客集客マネージメント、
だが主張することは簡単だが実現するのはかなりの勇気がいる。
言いっぱなしであれば、打出の小槌を振れば財宝が出るといって売りつけて、
財宝が出なければ振り方が悪いんだと言い逃れるようなもんだ。
世の中の学者タイプ肌の人々には、こういう人が多く、
言うだけ言って「じゃあどうするんだ」といった回答が返ってこない。

そう言う意味で、CAMのような概念を主張する人は少ないような気がする。
私もこの概念に結びつくまで仕事を始めて23年かかった。
しかし根底では、お店に人を集めるためには何か方法論がないかと常に考えてた。
それがここに来て急に頭の中が整理され湧き出てきたのは、
リーマンショック以来、お店が従来通りの待ち構える方法では立ち行かなくなっており、
どうにかして売上を維持、伸ばせる方法論が無いかと本気で考え始めたからである。
なにもしないで、お客様が勝手に来る時代には考えられなかった。

学者肌の人は、集客を言いっぱなしにすることはできても、
私のようなシステム屋がこれを宣言するにはかなりの勇気がいる。
システム屋はそれを実現するのが仕事だからだ。
そう言う意味でCAM顧客集客マネージメントは、システム屋の鬼門だ。
景気がこのような状況でなければ、言わず触れずして置きたいとこだが、
私の会社はあえてこの課題に取り込み、お店を活性していきたいと思ってる。

では、具体的にCAM論法について触れていこう。

まず、前回顧客を二種類に別けた。
一度はそのお店に来たことのある「既存客」と、
一度もそのお店に来たことのない「未・来店客」である。
既存客に関しては、私が取り上げる必要も無いので、
従来型のCRM手法にゆだねたいと思う。
ただし、既存客だけではこれからのお店ではやっていけないのも述べた。

「未・来店客」だが、これは大きく別けて、
宣伝したり呼べば来店してくれる「見込み顧客」と、
宣伝しても呼んでも絶対に来ない「対象外顧客」と二つに分かれる。

「対象外顧客」には、
その店のあるエリアに住んでいない物理的に来ることの出来ないお客や、
女性用のお店に対する男性客、子供用のお店に対する子供がいない夫婦、など
カテゴリーによって属さないため対象外の場合もある。
ただし、今は対象外であっても時代の流れによって対象内に入ることもある。
子供がいない夫婦であっても、子供が出来れば対象内だし、
親戚や孫が生れれば対象内に入ってくる顧客も出てくる。
また、物理的に来れない顧客には、通販を持ってすれば対象内顧客になりえる。

対象外顧客は、大まかに振り分けて今は外してもかまわないが、
時機を見て見直していくのが懸命だと考える。

次に、来店してくれる可能性のある「未・来店客」だが、
この客層には色々なアプローチが考えられる。
私がやはり一番有効的だと考えるのがインターネットの活用である。
いや、もはやインターネットを外しての集客は、考えずらいとも思っている。
それだけ今やインターネットは十分なメディア媒体として育ってる。
インターネットをうまく活用すれば、集客はもちろん、その他の管理も便利になる。

前回お店のHP作りは必要だが、失敗しているお店が多いと述べた。
今でも私はお店のHPは最低でも必要だと思ってる。
しかしそれが失敗している理由は、リンク作りである。
お店が作ったHPにたどり着くのに人任せで、その環境を提供する会社もなかった。
単独の店舗、もしくは少数の店舗が形ばかり集まったとしても、
お客から見れば探しづらい、探すのも困難なHPだった。
まずは、そのお店のHPや紹介ページを探しやすい環境にしてやる必要がある。

次に、そのHPや紹介ページの中身だ。
HPは公開するものの、その中身は作ったまま放置され、見る顧客を飽きさせる。
始めて見る顧客には新鮮であっても、二度目に見る顧客には新鮮度は無い。
お店のHPのすべてのデザインを変える必要は無いが、せめてインフォメーション、
What Newくらいは更新し、新鮮度、ニュース度を高めていく必要がある。
また、クーポンのようなお客を惹き付けるようなサービス内容も必要だ。
そこまで考えていくと、お店のHPだけでは無理がある。
そのため、お店に導く方法論として、共通なフォーマットのお店紹介ページがあり、
そのお店紹介ページで説明しきれない詳細をお店のHPでリンクさせて見せてやるほうがいい。

たとえば、ホテル検索のサイトを考えて欲しい。
ホテル検索サイトは、日付、場所、金額等々を検索してたどり着く。
決して最初はホテル名ありきではない。
いくつかのホテルが抽出され、クリックすると選ばれたホテルの内容が紹介される。
その内容は、ホテルの写真、予算、マップ、クチコミ等々統一されたフォーマットだ。
これが全国一律どこからでもPC、携帯にて検索できるため集客できる。
また、そこから予約した場合、ポイントはネットのポイントに集約される。
そして、一度泊まったホテルは、履歴として残り、またいつでも予約しやすい。

ホテル検索のサイトは、これはある意味でCAM顧客集客マネージメントだと考えられる。
これによりホテルの集客方法は格段に変化し、流れが変わった。
これには訳がある。
もともとホテルは、遠方客が多く、遠方から来るお客はそのホテルを知らない。
そのためほとんどのお客が「未・来店客」に近い。
まだ一度もそこを訪れたことの無い顧客は、おのずと写真、予算、クチコミ、立地(地図)を重視する。
そして一度そこに泊まってお気に召せば、既存顧客となりCRM管理できる顧客へと変わる。

これをお店で考えてみた場合はどうであろうか?
現在、ホテル検索サイトのような大手サイトは無い。
たとえば、飲食店検索サイト、登録自体が高額有料であり、広告掲載しないお店は載らず、掲載された主に飲食店の検索しかできない。また履歴が残ったり、ポイントが貯まるものではない。
また、タウンページのようなお店の名前と住所、電話番号、地図が出てくるようなものもあるが、
単なる電話帳であって、お客様がそのページを見て行って見たいと思うようなものも無い。
元々のビジネスモデルが掲載料にて賄っている為、中立公平ではない。

お客様から見た場合、ホテル検索サイトはある程度機能が充実していて、
そのサイト内で検索し、評価を見て選び、予約し、ポイントが付き、記録が残る、
そこまで完結できているから使いやすいのであって、
店舗検索サイトは、一部の飲食を除きなかなかそこまでできていない。

すべての店が、有償で広告を載せてまでお店を掲載することは出来ない。
ぐるなびやタウンページ、ヤフーなどが店舗を載せること=広告掲載という考え方のままでは、
お客様が知りえたいすべてのお店の情報を載せることは容易ではない。
本来は消費者サイド本位の検索サイトを作るべきだ。
消費者サイド本位でありながら、お店が宣伝しやすい、検索しやすいサイトが望まれる。
宣伝したいお店は、有償で宣伝すればいいし、宣伝が必要のないお店は消費者のクチコミのわかる店舗紹介ページがあればいい。

お客様(消費者)本位の店舗検索サイトを作ろうと思った場合、
まずお店の登録件数は充実していかなければならない。
後でまた述べるが、今私どもが契約していただいている6500店舗のお店、
6500店舗といえばファミリーマートの数に近い数字なのだが、
これをgoogleマップに並べて全国表示した場合は凄く多く見えるのだが、
市区町村単位で表示してみたら、すごくまばらで見れたものではなかった。
あれでお店を検索して、消費者が使えるものとは思えなかった。

そのため、Web2.0の集合知の考え方に基づき、
店舗の登録は誰でも出来る自由にし、ポイントを与えて一般消費者に登録してもらった。
店舗の住所、電話番号、マップ、URLリンク、写真、営業時間などのメモ等々
店舗の基礎的な情報の登録が消費者でもお店の方でも無償で登録できる。

これにより現在短期間で35万件もの店舗が登録された。
しかしまだそれでも少ないと思っている。
そして、店舗登録、削除、修正自由としたことで、多少の不正も見られるが、
常に新しいデーターが更新され、閉店店舗は削除される。
基本的な店舗登録は有償とせず、自由に登録すべきなのだ。

しかし一歩踏み込んで、お店への有償サービスもあっていい。
たとえば、チラシやクーポン、予約、メール送信などである。
私はプッシュ型のメール送信は、迷惑だと思っているのでシステムは作る気がしない。
しかし、プル型のチラシやクーポンは、消費者が自由に使える物としてあっていい。
ただ、お店が低料金で気軽に使えるものでないと意味がない。

こういった、お店と消費者を簡単につなげるリンクサイトがあって初めて、
お店のHPの閲覧やCAM集客に結びついていくと考えてる。
ただ、インターネットを使えばいいのではない。
インターネットを使うにしても、ちゃんとした準備、道順が重要なのだ。

少し宣伝にはなってしまうが、
そういう構想を踏まえて、「JANKEN.JP家計簿」は生れた。
「JANKEN.JP家計簿」のCAM手法は現在3つある。

「ポイントリンク」、「家計簿リンク」、「チラシリンク」の3つだ、
いずれまた、このCAM手法を考えて増やして行こうと思う。

「ポイントリンク」は、世の中にポイントを集めている陸マイラーと呼ばれている人たちを、
お店に呼び込もうという手法だ。当社では2006年から始めている。
お店のポイントをオープン化し他社のポイントに変換できることにより集客を行う。

「家計簿リンク」は、POSで売り上げた商品を自動的にネット家計簿に記載し、
家計簿をつける手間を省き、かつ家計簿につけた商品数だけポイントを与える手法だ。
家計簿という常用のツールを用いて常連客を導く集客方法だ。

「チラシリンク」は、新聞折込のようにお客様に情報を届けることによって、
特価、サービス、クーポン等によてそのお店を告知し、集客する手法だ。

この三つの方法とも、お店の情報をすべてデータベース化することにより、
その消費者に必要な情報に絞込み特化し、表示してあげる。
消費者から見た場合は、自分にマッチングした情報から順番に表示され、
また必要に応じて深く検索できる状態にしてあげることが重要だ。

つづきは、
具体的に「ポイントリンク」、「家計簿リンク」、「チラシリンク」の内容について、
ふれていこうと考えてる。

CRMではなくCAMを考える① 

CRMではなくCAMを考える①

CRMとは、Consumer relationship Managementの略で、
俗によく言われる顧客管理手法のすべてのように議論される。
しかし私は常々、CRMはある程度の効果は認めるものの、
店舗経営においては、それほど本命では無いのではないかと思ってきた。

それは大手百貨店や大手スーパーのように潜在的な会員が多い店舗では使える手法であっても、
専門店のようにそれほど多くない顧客を相手にしているお店ではあまり効果が無い。
よく言われることは、お店に分析するだけの顧客がいない、
つまり顧客を分析する前に、顧客を集めてこなければならないのである。

お店のPOSや現場を見てきて感じることは、
頭のいいコンサルタントが言うように、
すでにいる会員をCRM手法を使ってかき混ぜることではない。

お店の人たちは、その会員の数に満足せず、
まだ未だお店に来ていない人たちを、どうやってお店に来させるか?
それを常々考えており、今いる会員を使いこなすことではない。
つまり、お店に来る顧客の絶対数を増やしたいのである。

そう考えると、お店が求めているのはCRMではなく、
お客をお店に来させるための手法である。
CAMはその手法として考えられた言葉である。

CAMとは、私が作成した造語で、Consumer Attract Management
つまり、顧客を集客するマネージメントだ。




お客の種類には、大きく分けて二種類ある。
一度はそのお店に来たことのある「既存客」と、
一度もそのお店に来たことのない「未・来店客」である。
既存客に対しては、CRMもデジタルサイネージも有効であろうが、
一度もお店に来たことのないお客は、会員にもなっておらず、
お店のイメージもポスターも見やしない。

しかし、今叫ばれているCRM手法とは、
ほんの一部の会員だけを見つめてマネージメントをするやり方なので、
私にはどうしても「木を見て森を見ず」、と感じてしまう。
出来れば森をターゲットにお客の来店を促したい。

一概に、CAM 顧客集客マネージメントといっても簡単にはいかない。
集客という概念からは、たとえばテレビCMであったり、路面の看板であったり、
新聞のチラシであったりと、従来の手法としては意外と地味でコストがかかる。
なにせ一度もお店に来たことのない人たちを、お店に来させようとするのだから。

お店に入らない限り、
お店の雰囲気を見せることも出来ず、
価格を理解させることも出来ず、
そのお店の中のポスター一つも見せることが出来ない。
そう考えると、どうしてもCM等マス広告に頼らざる終えなくなりコストがかかる。

景気のいい時代であれば、それだけの投資をして、
それだけの効果があったかどうかわからなくても、
お店の知名度アップや広告主の自己満足で収支が合ってたのかもしれない。
しかしながら、この消費低迷の中にあって、
自店舗の売り上げのアップのためとは言え、
コストをかけて集客していたのではなかなか割が合わない。
そのために、低コストで割りのいい集客手法が求められてくる。

すべての集客の手法は、露出から始まる。
万民に対しての最大の露出効果があるのは、現状テレビCMであるかもしれない。
しかしテレビCMのようなマス広告は、
万民をターゲットにしたような宣伝であればいいものの、
地域や商品を絞り込んだ店舗経営者には高コストであまり進められたものではない。

そう考えると、現在低コストで多くの露出効果を生む媒体はインターネットであろうと思う。
私の考えるCAMにおいては、インターネットを抜きにして集客効果が得られるとは思っていない。
しかし、インターネットを使った集客には、まだまだ多くの難題が掲げられる。

一時期、お店のHPを作るお店が増えた。
それは、お店のお客様への宣伝効果を狙って作られたものがほとんどであった。
しかしある程度のお店がHPを作ったところで、あまり効果がないと言われはじめた。
それはなぜかというと、そのHPを誰も知らなかったからである。

お店のHPにたどり着くには、Yahooや」Googleの検索を使うか、
http:********というようなURLを長々と打ち込んだり、
携帯でQRバーコードを読み込んだり、とかなりの手間が必要だった。

結局、たどり着くまでにかなりの工程が必要になる。
訪問者は増えず、効果が無いと判断してしまうと、HPをあまり宣伝しなくなり、
一度完成させたまま放置し、そのままにしている。

そうすると、たまに見に来る人がいたとしても、
内容が更新されないままのHPのため目新しさも興味もわかず、
見た人の印象は逆効果になる場合さえありえる。

このようなお店の宣伝のためのHPの作成は間違っている。
根本的な失敗は、何の脈略も無いつくりのため、
お店の誘導、リンクに失敗したのである。

お客には目的がある。
今いる場所の近くにどんなお店があるのか?
そのお店がどこにあるのか?
そのお店では何をいくらで売っているのか?
どういうサービスがあるか(クーポン、チケットなど)?
自分に対して有利な情報は無いか?
等々

それらの目的を解決してあげないと、お客は満足せず、そのお店に行こうとしない。
そこが常連客でない未・来店客を導くためのテクニックになってくるのである。

次はそのCAMの集客手法について考えていこうと思う。

つづく

BCチラシリンク プレスリリース 

本日、
お店の集客ツールである「BCチラシリンク」をプレスリリースしました。
http://www.busicom.co.jp/news/press_detai/janken_chirashi.html

これは、お店のチラシの内容を
誰でも、どんな店でもネット、または携帯に簡単に公開できるシステムです。
「BCチラシリンク」は、
当面当社POSシステム、およびASP本部管理システムをご利用いただいている
約6500店舗の店舗様には無償で公開し、利用を促進します。

また一般のお店では、登録から三ヶ月間利用料金を無料とし、
4ヶ月目以降は月額1000円程度で自由に何度でもチラシが公開できます。

今までお店の集客方法としては、
新聞折込チラシ等が大きな役割を持っていましたが、
このリーマンショック以後、所得の伸び悩み、消費が低迷し、
ネットでのニュース配信、デジタルTVでの番組表が進むにつれ、
新聞を中心とした情報媒体が徐々に衰退し、
弊社の調べでは約3割、新聞を取らない家庭が増えています。

ある一般家庭の意見としては、
新聞は読まなくとも、チラシが見たいという意見も多く、
チラシのために読売、朝日を取っている家庭も多くあります。

お店の意見としては、
従来の新聞折込チラシの効果は認めるものの、
新聞折込チラシは高額のため、簡単には配布が出来ず、
対費用効果、タイムリー性に欠け、なかなか出来ないと聞きます。

当社で以前、家計簿利用ユーザーにとったアンケートでは、
家計簿に欲しい追加機能として、チラシとの連動という回答が58%もありました。
今回はこの機能を追加し強化しました。

今回のチラシリンクはネットが利用できるお店であれば、
いつでもタイムリーに低価格(一部無料)で利用でき、
お店の情報配信、集客ツールとして利用できます。

チラシといっても、紙媒体の内容だけにはこだわりません。
確かに紙媒体チラシの内容もありますが、
たとえば店頭ポスター内容、タイムセールス、雨の日セール、
先着**様プレゼント、生ビール半額等々、
お店がお客様にお知らせしたいサービス内容を告知し、
ぜひ、お店に来店して欲しいとの気持ちを伝えてください。
チラシと呼ぶのはわかりやすさだけで、
PCと携帯のチラシのようなサービス告知と考えてください。

ビジコムとしては、今回の「BCチラシリンク」をはじめ、
これまでに発表したPOSと家計簿を連動させる「BC家計簿リンク」、
ポイントをオープン化し陸マイラーをお店に呼び込む「BCポイントリンク」、
この三つの集客のためのリンクサービスを三大集客サービスとして、
従来のCRMの考え方に変わり、CAMを提唱し推進します。



CAMとは、弊社で作成した造語で、Consumer Attract Management
つまり、顧客を集客するマネージメントです。
従来のCRM(Consumer relationship Management)では、
顧客を集客してからのマネージメントであり、
その顧客が集まった前提条件で、その顧客を有効利用する考え方であり、
私は23年間、顧客管理できるPOSシステムの営業に携わり、
「じゃあ、その顧客をどこから集めてくるんだ?」と不満がありました。

実際のお店の店頭では、お客を集めるのが一生懸命で、
その集まった顧客をどうこうするなんて考え方までたどり着かないのです。
特に、この財布のひもの硬い消費低迷の中で、
顧客の絶対数を増やさない限り、お店の売り上げアップは考えられません。
従来持つお客様が、多少そのお店での購買を増やしたとしても、
なかなかそれだけでは、お店の活性化にはなりません。

POSシステムを展開し、お店と密接な関係を持つ当社が、
顧客集客プロセスを提案し、実践することは、
当社がお店に対して後方支援できる最大の方法論になり得ます。

「BCチラシリンク」は、3/17日を皮切りに、
ビジコムの持つ6500店舗のお店と、新規参加店を中心に、
随時、チラシサービス増やしながらサービスを拡大していきます。

CAMについては、また後日ゆっくりとご説明したいと思います。

ひさびさのRTCカンファレンス 

昨夜は、
ひさびさのRTCカンファレンスに参加した。
RTCカンファレンスの開催は15ヶ月ぶりだという。

RTCは、なんの意味かは忘れたが、
保田隆明氏上原仁氏の両氏が行ってたカンファレンスで、
保田氏のブログから見つけて参加したものだ。

以前は色々な人をゲストに迎え、
私が初めて参加したのは2006年7月
ちょうどmixiが上場したばかりで代表取締役社長の笠原健治氏がゲストの時

別に今回は選んだわけでもないのだが、
やはり上場仕立てのグリー株式会社社長の田中良和氏のゲストに重なった。

参加者は約200人ほど、
いつもながら保田氏、上原氏の快調なしゃべりだしに感心する。

田中氏のしゃべりは最初は少し頼りなさを感じた物の、
だんだん話がなれていくに従い、感心させられることが多かった。
若干私の考え方にも似ている。
(方や時価総額1000億円越えの上場企業と私には雲泥の差はあるが、、、)
会社勤めが1年も持たなかったこと、
事業とは考えてできる物ではなく自然にできる物であること、
あまり他社を見ず、信念で突き進むこと、
このあたりは、当初mixiにかなり差をつけられても、
多少悔しくあったとしても、さほど気にしてなかった感じがする、

あとパワーポイント遊びを辞めたいと言ったのも印象深い、
なんでもかんでもパワーポイントでロジスティックに書き上げても、
現実は違うんだという意見は、思わず相槌を打ちたくなった、
設計図ばかり出来がよくても、完成した物が使いづらければだめだ、
若くしてそのような意見が出るとはやはり天性のものがある。

私とかなり印象が違っていたのが、携帯に対してのスタンス、
やはり私47歳対田中氏31歳、
PC世代の私なんかにはPCを捨てきれず、どうしても引きずるのだが、
携帯、DS世代の田中氏にはPCはあまり興味の無いものらしい、

まあ、それだからこそ、上場し時価総額1000億円を超える企業になったはずだ、
ただそれで社員80人だから恐ろしいもんだ。

今回のRTC参加で、携帯サイトにより力を入れるいい機会になったと思う。
ただ、BtoBに足場を置く私たちと、BtoCに足場を置くグリーとは立場が違う、
じっくり私たちとの客層も感じながら、育てていこうと思う。

カンファレンスの後、懇親会の席で、
会に参加した色々なメンバーと名刺交換をさせていただいた。
総数35枚、たった二時間の間でかなりの数だ、

ただ、非常に感じたことは、
この会に集まる方々が、非常に前向きで、積極的だということ、
名刺の多くが、若くして各会社の代表者、役職者の方々が多く、
自分たちのやっていることを自信もって積極的にアピールしてくる、

たとえば、iPhoneアプリで世界ナンバーワンになった社長とか、
そんなこの人凄い人じゃん、と思うような人がゴロゴロ、、、、
POSを凄く評価してくれた人たちが多かったのも印象深い、
これだから、この会は楽しい、

帰り際、保田氏と少しお話させていただいた際、
私も最後の参加が2年前だったので、
すっかり忘れさられているだろうと思っていたが、
「ソフトレンタルは中馬さんっていうイメージですから」と言われ、
やっぱり保田氏は凄いな、って思って帰ってきました。

本当に久々のRTC、
こういう機会を作っていただいて保田氏、上原氏、
ありがとうございました。

 

新製品 BCPOS Touch 

昨日、
弊社の新製品「BCPOS Touch」をリリースしました。
http://www.busicom.co.jp/news/press_detai/bcpos_touch.html

この商品は、タッチパネルの普及に伴い、
今までのBCPOSの特徴を生かしたまま、
タッチパネルPOSで使いようにに改良した製品です。




今までのBCPOSは、バーコード主体のため、
大量の商品アイテムの存在するようなお店には最適でした。

しかしながら昨今では、
エステサロンのような施術系の店舗、
ケーキ屋さんのような甘味系の店舗、
コーヒーショップや軽食等の飲食系の店舗、などなど
あまり商品アイテムの多くないお店も増えてきて、
タッチパネルもかなり安くなってきた。

画面はタッチパネル専用でかなり使いやすくなっても、
中身はBCPOSの管理そのままなので、
機能を残したまま、用途に応じて従来の画面と使い分けることが出来る。

業種に応じて使い分けられ、
使い勝手の幅が広くなった分、導入しやすくなった。

とりあえず、すでに導入している店舗の約半数、
数年で3000店舗ほどの導入をもくろんでいるがどうであろうか?

来週はまた、大きなリリースの発表が控えている。

無利子国債って、、、 

この2月7日に政府自民党からいきなり出てきた
利子が付かない代わりに相続税がかからない「無利子非課税国債」って、

読売新聞解説「無利子非課税国債」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090207-OYT1T00174.htm

私が以前2007年11月21日にブログ、mixiに書いた「相続優遇国債」とまるっきり同じ。

mixi「相続優遇国債」
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=630620859&owner_id=2556679
ブログ「相続優遇国債」
http://bceo.blog22.fc2.com/blog-entry-149.html

2007年にネットでくまなく類似案が無いか調べたときは、
そんな案は欠片も見つからなかったので書いたのだが。

自分の考えが間違ってなかったことを確信できてうれしいのもあるが、
いきなり出てきて、私は蚊帳の外でなんか外されているようで、
なんか自分の案が、勝手に人の手柄になったみたいで複雑な思いだ。

学生たちと 

昨夜は、マイミクのけろさんの自宅で
経営者10数名と学生数十名を集めてビジネスリンクパーティー

名だたる会社の社長連中と、東大、早稲田、慶応等の名だたる学生、
夕方から4-5時間しゃべってた。

話していて感じたのは、
今のご時勢なのか、今の学生はこじんまりとまとまってて、
素直というか、おとなしいというか、黙って社長連中の話を聞いている、

それと、将来を不安がっていること、
私が20のころ、こんなに不安がっていたかな?
何も知らずに、将来のことも考えずその日をすごしていた気がする。
将来何になるかなんて、考えてもいなかったなー。

最近感じるのは、社長とぷーたろーは紙一重ってこと、
がんがん意見を言って会社で嫌われて、
実力が無くてどうしょうもないのがぷーたろうで、
実力があって独り立ちできるのが社長、
そう考えると、社長とぷーたろうは紙一重で、
言うだけいって何も出来ないぷーたろうが9割いて、
言うだけいってそれを実行に移すのが1割しかいない。

安定した生活ってなんだろう?
たまたま、経営者が何人もいるもんだから、
どうしたら経営者になれるかなんて質問も多かったが、
人の経験は人の経験、苦労はして積み重ねるもの、ってことは
なかなか理解できないだろうな。

たぶん、これだけ優秀な学生たちでも
経営者に向いている奴なんて、この中には何人もいなくて、
みんなどこかの会社に勤めていくんだろうな。

私も要らぬことまで話してしまってたが、
自分の生きてきた人生、意外と過激で、波乱万丈で、
学生たちにとって見れば、面白い話には思えただろ。

学生たちと話すことで、自分が見えてくるのも面白い。