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ライフログと家計簿 

先日、テレビ東京ののワールドビジネスサテライトを見ていたら、
不況に挑む販売「新手法」 というタイトルで、「ライフログ」を紹介していた。
http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/2009/03/post-445.html

「ライフログ」=消費行動履歴をデータ化、
ということらしい。

amazonnなんかで買物をすると、
「この商品はを買った人は、こんな商品も買っています。」というように
商品をお勧め、誘導するレコメンデーションの技法は以前から知ってはいたが、
恥ずかしながら、このキーワードは初耳であった。

当社では以前から、フリー家計簿サイト「JANKEN.JP」を運営しているが、
家計簿はまさにライフログではないかと感じ取っている。
そう考えると、私は無意識にライフログシステムを構築していたことになる。

通常の家計簿では、食費とか雑費とか科目でしか記録をしないが、
当社の家計簿はJANバーコードを機軸とし、商品単品レベルで記録している。
また買ったお店もマッピング化し、単店レベルで記録し、
POSと連動し自動で家計簿をつけるシステムも確立している。
ポイントを用いたユーザーに還元できる仕組みを確立し、
公開家計簿という形のため常に自分で意識的に記録し、
プライバシーの問題もクリアできている。
そして、今その家計簿サイトを使って商品、および店舗のプロモーションを始めている。

私が一番懸念していたのは、
家計簿というマイナーな手法のため、あまり注目されないのではないかと思っていた。

ただ、以前から私は、
消費者が個人の消費行動やプライバシーを出したがらないのは、
出すことによってデメリットばかりが多いから出したがらないのであって、
ちゃんとしたメリットや見返りが感じられたら、半数の人たちは合意をすると考えている。
そのメリットとは何か?
自分の消費行動に応じた、きちんとしたおすすめ商品や購買誘導であると。

自分が意図しない商品のお勧めやDMが送られてくるから迷惑なのであって、
自分の行動にあった商品やサービスを提供されることについてはそれほど抵抗が無いはずだ。
押し付けがましくなく、さりげない誘導は心地の良いものである。

これは高級ホテルでの個人個人に合わせたサービス提供に似ている。
名前を覚えられて、部屋に自分の好きな花が飾られ、心地の良い枕、いつも読んでいる新聞、記念日へのサービス、これらのサービスを提供されてプライバシーの侵害だ、気持ち悪いと思う人は少ないだろう。

今後益々、ライフログの浸透で個人と店舗、企業との結びつきが強まっていくことであろう。
これは私が提案する消費者と店舗と企業の「片想い解消プロジェクト」の流れに等しい。

ただ私の考えるライフログ=家計簿は単なる消費の記録に留まらない。
消費の中には食料品もあるし家具もあるし鞄やバックなどのブランド品、家電製品も含まれる。
ここには私が以前書いたブランドトレーサビリティの考え方も含まれる。

消費行動は年代によって変化していく。
たとえば、子供がいる家庭は成長によって消費が変わり、住宅も医療費もすべてが変動する。
消費行動には必ず時間軸があり、買う商品も変わってくるし、出費も変化する。
メーカや店舗から見れば、消費者が移り変わっていくことになる。

この消費行動をうまく追跡できるのがライフログであり家計簿であり、
消費者と店舗、メーカをうまくつないでいくのがプロモーションである。
数千店舗にPOSシステムを導入している我が社だからこそ出来る手法がいくつも残されている。

追い風である。
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ふるさと大使、しんきんビジネスフェア 

私たちの「ふるさと山口法人ネットワーク」の杉山会長が、
山口県のふるさと大使に任命されました。





これは今まで私たちの会自体がボランティアのため、
結構うさん臭い集団に思われることがあったため、
会長が山口県のふるさと大使に任命されたことは、非常に意義があります。
私たちの会自体が、県のバックアップを頂き易くなり、
活動もスムーズに行くことになります。

それもあって、今週は11日の水曜日から急遽、山口市入り、
そして山口県のしんきん(信用金庫)ビジネスフェア2009に参加してきました。

ここでは会社ではなく「ふるさと山口法人ネットワーク」で出展、
急遽というのは、最初申し込んだメンバーが出れなくなり、
誰もブースの面倒を見る人間がいなくなったので代わりの出席、
ただ、ふるさと大使の任命式もあり、
今回は非常に大きな成果を得てきました。

行ったのは私と杉山会長、そして宇部市の藤崎さんの三人、
午前中から山口市に入った杉山会長と藤崎さんは、
地元のテレビ局数社や県庁の関連部署、議員をくまなく回り、
ふるさと山口法人ネットワークの積極的な宣伝活動、
私たちのふるさと山口を応援する会自体がボランティアのため、
知ってもらうためには大きな宣伝活動であった。

夕方、山口市入りした私は、
県庁の元東京事務所でお世話になった人たちと飲み会、
今回のふるさと大使推奨の経緯や流れを聞くにつれ、
会長の任務は重責だなー、と感じ取ったが、
杉山さんのこと、楽しくこなすんだろうなと感じ取った。

翌日は朝から山口市維新公園の山口県スポーツ文化センターで、
しんきんビジネスフェアへ「ふるさと山口法人ネットワーク」としての参加、
先週のビックサイトのフェアよりは格段に人は少ないが、
参加しててそれなりの手ごたえを感じ取った。




地元山口の企業には、なかなか都市部への売込みが出来ずに、
困っている企業も多くあることがわかったため、
私たちの会がやろうとしてるふるさとと東京の結びつけは、
まんざら会の趣旨としては間違っていないことを実感した。




私たちの会の活動が地元でも周知され連絡を密に取れれば、
色々な意味で貢献できると実感をもって感じ取った。
あとは実績を作り上げることだけだな。

リテイルテック2009最終日 

リテイルテック2009の最終日、
朝から結構な雨が振っている。

今回のリテイルは、初めての四日間参加、無遅刻、
去年まで中一日くらいは、会社にいたり、午後会場入りだったり、
ずっと会場で過ごしてたことになる。

朝、隣のブースの朝礼が聞こえ、「本日は残念ながら雨で・・・・」
私は、
本日は雨の最終日だからこそ、コアな人たちが来るぞ、と期待して考えてたので、
私とはまるで逆の考え方で笑ってしまった。
物事は、前向きに考えるのか後ろ向きに考えるのかでかなり違う。

今年のリテイルでは、かなりの方にお声掛けを頂いた。
開場を歩いていると必ず誰か知っている人にあう。
そのとき、少しお話をしていると、「ブログ読んでますよ」と、
10数人の方から言われて、少し照れくさいのがある。




中には今までお会いしたことのない人も、
ブログ読んでますとお声掛けを頂いて、
色々とお話をさせていただいて、色々な情報も頂いた。
結構、勝手なことを書いているつもりなのだが、嬉しい限りである。

今年は、来場者自体は去年より少し少なめだが、
内容の濃いお話をさせていただいた方々が多かった。
初日から箱根観光協会の会長さんから
わざわざご注文書を持ってきていただいたのをはじめ、
多くの見積依頼の話を頂いた。
毎年、少しずつ名指しで来て頂いているお客様が増えている。




今年の私の敗因は、足裏に魚の目を作ってしまったことかな、
二日目、三日目、と段々苦痛のなり、
四日目の展示会終了時には歩いているのが辛くなった。
魚の目さえなければ、もっともっと軽快に歩けたのにと思うと、
少しだけ悔しい。

毎年のことだが、終わってみると祭りの後のようで少し寂しい。
来場者は、総括すると、全体で約23万人、
リテイルテックだけでも15万人の来場者数があったらしい。

日付 天気 来場者数 ※カッコ内は昨年 累計
3月3日(火) くもり 20,956人(24,663人) 20,956人
3月4日(水) くもり のち 雨 38,452人(42,323人) 59,408人
3月5日(木) 晴れ 48,427人(51,444人) 107,835人
3月6日(金) 雨 44,275人(46,687人) 152,110人
合計 152,110人(165,117人)




今回のリテイルは主催者と、
メイン導線に接していないコマの割り振り方でかなりもめたが、
終わってみれば、それもいい経験だ。
来年は主催者も原則に則ってきちんとしてくれるものと期待している。

リテイル三日目 表彰式 

リテイルテック2009の三日目、
そろそろ足腰が痛んできて、麻痺している。

今日は先日受賞したJAPAN SHOP SYSTEM AWARDS2009の表彰式、
ビックサイトの会議棟102号室で行われました。

JAPAN SHOPを運営する店舗システム協会の高山れい子専務理事と最初にお会いしたのはもう十数年前、その当時と何ら変わらない。

表彰式は淡々と行われました。
ノミネートされたプロジェクトは1280件、そこから一時審査で約700件に絞られ、
二次審査で約三百件、そして最後に最優秀賞1件と、優秀賞12件に絞られたとのこと。
へー、1280件もノミネートがあったんだと思い、意外と凄い。

優秀賞の中のリストの順番はあるのか無いのかわかりませんが、
優秀賞の中ではNTTドコモさんについで上から2番目、
心の中でひそかに「銅メダル」、って叫んでいました。




受け取った表彰状を早速カラーコピーをとってブースに貼り付けました。

リテイルテックも三日目、(カッコは去年)
3月3日(火) くもり 26,471人(31,065人)
3月4日(水) くもり のち 雨 35,351人(39,270人)
3月5日(木) 晴れ 41,167人(42,211人)
と、若干二日間は少なめでしたが、三日目は晴天で暖かく、
結構な人の混みようでした。




夕方、今回のステージで撮影したドラマの主婦役の、
佐藤里菜さんが、ブースを訪ねてきてくれました。
里菜さんはライティングフェアの日立ブースで活躍してるとのこと。
記念に一緒に写真を撮りました。



明日は最終日、
たぶん、人も今日より増えると思います。
私の体力も、振り絞ってがんばります。

リテイルテック一日目 

先日の
財団法人 店舗システム協会の主催する、
JAPAN SHOP SYSTEM AWARDS2009 優秀賞のお祝いと、
取引先の銀行から、こんなに立派な胡蝶蘭を頂きました。
それで、会社の女性人を集めて写真を撮りました。




**銀行さん、ありがとうございます。

リテイル2009の初日が終わった。
プロモーション付きPOSと言うのは、説明が厄介だ。
なんでPOSを導入すると集客できるのか?とお客様は聞く。

軽くの説明だとお客様はチンプンカンプン。
家計簿の画面を見せて、10分ぐらい説明すると理解してくれる。
今までに無い概念なので、説明が難しい。

一言で言うと、
ネットを使ってコアなユーザーを拾い上げるのだ。

まあ、長い説明は先日したので、
今日は綺麗な写真ばかり並べました。
言葉少なくても、写真は物語っています。




明日からリテイルテック2009 

今日の午後、ビックサイトにリテイルの準備で行ってきました。




いつものことですが、開催前日は現場工事や搬入で大忙し。
現場担当者の方、お疲れ様。




夕方から風が強く、寒くなってきました。
今は目が痒く、くしゃみも出ます。

今年のリテイルは、少し大変かも。
先週のホテル、レストランショーも客の入りが少なかった。
その前の週のスーパーマーケットショーも例年より閑散としてて、
その前の前の週のギフトショーも人が少なかったなー。



今年のリテイルもそんな傾向がありそう。
売り上げが落ちているときって、なかなか先行投資できないし、
先行投資できないと、何か新しいものを探そうって意欲がわかない。
そうすると、こういう展示会って客足が遠のくのではないかと。

まあ、こんな時期だから新しいものを取り込んで、
どんどん挑戦しなくてはいけないんだけどね。
今の景気の動向は、そんな芽も蕾んでしまいそう。

当社は新しい企画どんどん行きます。
だからこそ、前年同月よりも売り上げがアップしてるんです。
こんなときは、立ち止まっていては負けです。
前に前進しましょう。

CRMではなくCAMを考える⑤ チラシリンク 

前回、店舗の集客ツール(店舗プロモーション)として紹介した
「ポイントリンク」「家計簿リンク」だが、
私自身はこの手法によってお客様をお店に導けるのは、
ポイントリンクが10%、家計簿リンクが10%ぐらいの比率だと考えている。

ポイントを集めている消費者は非常に多いが、都市部、地方部によってかなり格差がある。
鉄道が強い都市部では鉄道会社のスイカなどの電子マネーが氾濫してるし、
空港がある、なしでもマイレージを集めるか、集めないかも違う。
沖縄のようにやたらとエディーが普及している地域もある。
そのため、一概にポイントのオープン化ですべてが集客と行かない。

また家計簿は、つけている人、つけていない人の格差は大きい。
家計簿を付けている人にとってはPOS連動の自動家計簿作成は魅力だが、
家計簿を付けていない人にPOSと家計簿が連動しているといっても興味を示さない。
今後、家計簿ユーザーが増えていくにしろ、やはり限定的な集客方法である。

ただ、それにしてもまるっきり外部からの集客行動を起こさないよりも、
起こしたほうが少しずつでもお店の売り上げのアップにつながる。

お店の売り上げを上げるためだからといって、コストをかけていたのでは意味が無い。
コストを余りかけずに効果的な集客方法を作る必要があった。

「BCチラシリンク」は、ポイントリンクや家計簿リンクでは満足できない
集客をもっと強力に進める考え方で生まれた。

お店は多くのお店で新聞折込などのチラシを実行している。
新聞折込が無理だとしても、店頭ポスターやネット宣伝など、
いろいろな形でお店を宣伝し、集客活動を行っている。

新聞折込のチラシだと、1部に付き紙代、印刷代、配布を含め20~35円前後、
5000部ほど撒くとすぐに15万~25万くらいはすぐに費用がかかってしまう。
このような費用をかけてチラシを撒ける余裕のあるお店はまだいいが、
最近ではなかなかこのような費用までかけてチラシを撒ける余裕のお店が少ない。
しかし、宣伝を怠るとお客が遠のいたり、ライバル店に差をつけられたり、
なかなかうまくいかない。

また最近では新聞を取らない家庭が4割近くに達しており、
必要な家庭になかなか知らしめることが出来ないという構造的な問題もある。
新聞で撒くチラシがマスメディア化し、ターゲットとする客層になかなか届かない。

新聞が今後廃れていくと考えたとき、紙媒体のチラシを補う媒体が必要になる。
そう考えたときに、ますますネットが媒体として力を持つ。
とはいえ、ネットは万能ではない。
まだまだネットを利用しない人も多いし(特に老人など)
ネットもPCや携帯など、利用する手段に好みが出てきている。
それにあわせて、料金、課金体制を考えていく必要がある。

今の広告媒体には大きな欠陥がある。
広告の手法は大きく分けて、マスマーケティングかダイレクトマーケティングだ。
マスマーケティングであれば、莫大な費用がかかり効果が薄い。
ダイレクトマーケティングは、ピンポイントではあるがリストに無い客には不可能だ。
つまり、マスでもダイレクトでもないこの中間の広告媒体が少ない。
この中間広告媒体をネットで行える可能性が高い。

今の広告媒体マスメディアは、露出にあわせた従量制ではなく、
効果があっても無くても費用がかかることが大きな問題で、
ネットの時代になれば、効果にあわせて費用を払う時代になる。

お店は広告宣伝にかけた費用よりも、利益が上がれば使えるし、
かけた費用が高すぎて赤字であればやめる。
ネット広告であるならば、従量課金での広告のかけ方になっていく。

チラシリンクに似たようなサイトはすでにある。
ぐるなびややホットペッパー、タウンページ、携帯サイトなどである。
しかしながら、ぐるなびやホットペッパー、タウンページ、携帯サイトはあまりにも高すぎる。
従量課金ではないので、効果があろうがなかろうが費用は一緒だ。
ホットペッパー、タウンページなどは、費用の多くが紙代、印刷代等の物理的な経費で、
お店が負担するのはかなりきつい。

そんな感想を常に持っていたため、「BCチラシリンク」では、
当社システムBCPOSやTenpoVisorを使っていただいているお客様には月額を無料とした。
当社からすれば、広告宣伝費をもらうことが収益のビジネスモデルではない。
POSやASPサーバーを利用してもらうことがビジネスモデルだ。
だから、集客してお店が収益を上げ、店舗展開をしてもらいたいがためのサービスだ。
お店が利益を上げて、店舗を増やしていけるならば、当社としてもメリットがある。

ただ、POSシステムをすぐに入れ替えろというのは無理である。
なかには、POSまで必要なくレジでいいお店もあるであろう。
そのため当社システムを使ってないお店は、一店舗月額利用料¥1000と格安にした。
今使っているシステムが満了して、買い替えの時期に当社のBCPOS等を検討してもらえればいい。
そのときに、単なるPOSではなく、集客のできるプロモーション付きPOSと理解してもらえれば、
当社にとって、チラシリンクのような集客システムを無償で提供することには意義がある。

そして露出した効果が測定できるようにし、対費用効果が見えるようにした。
チラシといっても、折込チラシにこだわることは無い。
たとえば、店頭ポスターだってタイムセールスだって、
すべての情報はチラシとして配布が可能だ。
お客様に伝えたい内容を、ネットに書き込み公開する。

お客様はタイムリーな情報が常に閲覧できるし、
店舗ごと、商品ごとに情報を知ることが出来る。
家計簿として使っているお客様は、日々の買物情報、マイマップが登録されているため、
自分がいつも買っている商品の安売り情報があれば表示され、
自分の家から近い順にお店のチラシ情報が表示される。
お客様からすれば、自分にマッチした情報だけが表示されるため、
余計な情報に時間を使わず、必要な情報取りに専念できる。
また、自分が知らないお店の情報もアップされるため、
お店にとっては新規顧客の誘導ツールとして大きな効果が期待される。

少ない費用で効果がある広告をお店は望んでいる。
且つ、チラシはポイントや家計簿リンクに比べ、制約が少なく誰でも見れる。
露出が多い分だけ効果が見られるため、集客効果を50%とした。
チラシリンクで告知しお客様に常に新しい情報を届けて、
既存顧客以外の開拓を進めることが今の時期の最善方法だと考える。

このように、「ポイントリンク」「家計簿リンク」「チラシリンク」の三つの方法が、
現在私の頭の中で思いついたネットを使った集客方法だ。
今回、3つの方法をプレスに発表しすでに活動を始めている。

明日から開かれる展示会リテイルテック2009では、
「プロモーション付きPOS」としてこの3つの方法のプレビューを行う。
たくさんの人々に見ていただければ、そのよさは感じ取れると思っている。