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消費低迷社会のPOS管理1 

私の会社はいろいろな意味で世の中が見える会社だと思っている。
6000店舗ものお店の様子を見ていると、伸びている店舗、伸び悩んでいる店舗
業種、業態によってもいろんな形で見えてくる。

ここ最近、年末が近づくにつれ、ますます状況が厳しくなりつつあることを感じる。
正社員雇用の抑制、抑制賃金、最低賃金が守られない低所得の中、
石油燃料の高騰、食料の高騰、サブプライムローン問題でおきる債権の元本割れ、
つい最近までは、自分には関係ないことだと思ってた人たちに、
いろいろな影響が及ぼされている。

ここまで来ると、景気の動向に影響を及ぼさないはずがない。
徐々に始まっているインフレ、燃料、食料が上がればすべてのものに影響する。
その中で店舗の経営は、仕入れコストの上昇、安易な値上げが許されない競争が発生している。
こういう社会情勢の中では、店舗はもろに影響を被る。
低賃金、物価上昇下での消費抑制、店舗は差別化をして生き残るしかない。

最近、弊社でよく相談を受けるのが低迷するお店の管理についてである。
今までお店さえ増やしていけば、売り上げが増してた業種業態であっても、
ただ単に、商品の品揃え、お店のイメージアップだけでは生き残れなくなってきている。

数店舗~数10店舗の数のチェーン店であるにもかかわらず、
売り上げはいまだにFAXベースで本部に送信しているお店がたくさんある。
複数のお店を売り上げだけで管理してて、何が見えてくるのであろうか?

なのに、売り上げが落ちてきたからであろうか?
会社のトップや税理士の反対にて、
従来の何もできないPOSシステムにしがみつき、入れ替えを延期する店も多い。
私からすれば、なにもしないのに等しい判断である。

売り上げが伸びないとボヤキながらも何もしていない店。
売り上げが伸びない中、隣のお店と同じことをしていたのでは生き残れるはずがない。
座して死すのを待つのみである。

では、何をすればお店が生き残っていけるのか?

まず、第一に手がけなくてはいけないのが、在庫管理である。

お店が潰れる原因としては、
売り上げの伸び悩みによって潰れる店が一番多いのだが、
次にあげられるのが、在庫管理の不備である。

在庫管理の不備とはどういうことか?
在庫をまるで管理していないお店はもちろん論外ではあるが、
在庫管理はしているにもかかわらず、そのやり方に不備のある店が多い。

まず、当然の不備は定期的に棚卸しをしていないお店、
不定期であったり、3ヶ月、半年、もしくは一年という長期にわたり棚卸しをしていないお店。
棚卸しをしなくてもいいお店は、唯一常にオーナーがいるお店だけである。

複数店舗のチェーンの場合、常にオーナーがそのお店だけにいることができない。
かならず、誰か給与所得者である店長や責任者にお店を任せなければならない。
その場合は在庫の数値管理ができないと致命傷になる。

在庫の数値管理とは何か?
棚卸しの在庫を、上書きして報告する在庫の数のことではない。
必ず理論在庫と棚卸の実在庫をつき合わせた数字管理のことである。

理論在庫とは、仕入数から販売数を引いた数字である。
しかし、多くのお店がこの正確な理論在庫の数字を持ってはいない。

売り上げを管理するだけのPOSシステムでは、
リアルな理論在庫の数字を把握することがほとんどできていない。
今までの大手メーカの概念には、POS上で在庫を把握する概念がまるでなく、
在庫はストコンや販売管理上であと集計で把握するものと考えられていた。

すべてのお店にストコンや販売管理が常設されているわけではない。
そのため、リアルな理論在庫を把握できているお店があまりにも少ない。
多くのお店で棚卸しした数を、お店の在庫として上書き処理をしている。

本来であれば、コンピュータ上の理論在庫と棚卸しの実在庫をつきあわせして
その差の原因をきっちりとつかみ、本部へ報告する必要がある。
棚卸しの重要性は、その在庫数字をつかむことよりも、
数字が合わない理由を突き詰めて、再発しないようにすることにある。

あなたのお店はどうであろうか?

結局、安易な実在庫を上書きする棚卸しを何度も続けるうちに、
頭のいい店長や責任者は、在庫の数字があわなくても上書きして
本部にうやむやな報告をしてもなんら問題が発生しないことを学ぶ。
在庫がなくても、在庫があるとうやむやに報告すれば何も問題が起きないのである。

在庫を後で上書きしてもいいお店は、内部不正による持ち出しも多い。
在庫が合わないのは、万引きや紛失だけならまだしも、
お店の人間が在庫を持ち出して売ってしまうのである。
当然、お店の人間であるから、つかまることもなく堂々と持ち出される。

本部は売り上げだけでお店を管理しているものだから、
常にお店にどれだけの在庫があるのか把握し切れておらず
その管理の甘さに付け入られて、内部からの持ち出しが発生する。
これは大きな数字には表れていないが、業種によっては万引きより大きいこともある。
お店によっては、管理すべき店長の持ち出しも多く存在する。
他店舗チェーンの場合は、監視の届かない店舗が一番危ない。

この問題が発覚するのは、その店長、または責任者がそのお店をやめて
本部がちゃんとした棚卸しを実践し、棚卸資産を計算したときにわかる。
あまりの棚卸し金額の少なさに本部は驚愕することとなる。

そのため、POSシステムには在庫を常に管理できるシステムが優れている。
BCPOSはリアルな在庫を把握している唯一のPOSシステムである。
通常のPOSシステムはリアルに在庫を書き換える概念は少なく、後処理として在庫を更新する。
自動的に理論在庫が作成されると人的な関与される隙がなくなる。

そして、その在庫を常に本部に報告するのがTenpoVisorである。
BCPOSは、POS上でのリアルな在庫管理を実現し、
TenpoVisorは、リアルな在庫を常に本部報告をする。

一般消費低迷社会において、お店内部の健全化をすることは、
まず第一に心がけなければならない経営の基本方針であろうと思われる。
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