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つぶやかないお店に明日は無い 

「つぶやかないお店に明日は無い」、なんてちょっと強いタイトルですが、もう少し緩やかな表現をすれば、つぶやかないお店はをお客を増やせませんよ、ってことです。
(ちなみに、私がつぶやき、って言っているのは現在はツイッターを指しています。)

私はお店のPOSシステムに携わって25年になりますが、ツイッターに出会ってこれほどお店のPRに役立つ機能のシステムは見たことがありません。ツイッターをやり始めてから段々理解するにつれて、これはとんでもないツールだなと感じました。それからは会社社内はもちろん、出会う人々にツイッターやりなさい、ぜったいやりなさいと薦めまくっています。

お店には二種類のお客があります。「既存顧客」と「そうでないお客」です。既存顧客は当然そのお店のことを知っていますし、そうでないお客のほとんどはそのお店を知りませんし、知っていたとしてもそのお店に行ったことがない、または入ったこと、買ったことがありません。よくマーケッティングの世界でCRMという言葉が使われます。Customer Relationship Management カスタマー・リレーションシップ・マネージメント、言うなれば顧客情報管理です。。これは既存顧客の管理であって、会員になっていないまだ見ることの無お客は管理し切れません。

私はこのCRMという考え方には否定的です。CRMにはそのお店に来る特定顧客しか管理できない弱点があります。少人数の顧客(会員)でいかにして売り上げを上げていこう、という考え方がCRMの考え方です。たとえば美容院で月に一度しか来ない顧客を、月に二度三度来させようかという考え方がそこには含まれています。経済が右肩上がりでない、可処分所得が益々減っていくご時勢の、ある特定の顧客だけでお店が売り上げを上げていくことは難しい時代となっています。なのに、売り上げが上がらない=CRMが足らない、と叫ぶコンサルタントやマネージャーを多く見かけます。私からすれば、CRMが足らないのではなく、単にお客がお金を使いたがらないだけなのです。特定のお客から売り上げを上げようとするから無理が発生し、理屈道理に売り上げが上がるはずはありません。

そこで私が以前から主張しているのがCAM Consumer Atract Management です。CRMとCAMは、文字こそ一文字違いですが、最初のCは、CustomerではなくConsumer、顧客ではなく消費者です。そして真ん中の文字RではなくAは、Atractアトラクト、意味的には集客です。特定の顧客から売り上げを上げる模索をするのではなく、顧客より広い概念の消費者をいかにお店に呼び寄せるか、と考える世界がCAM、Consumer Atract Managementなのです。ちなみにこのCAMは私が考えましたので、どこにも説明がありません。Wikipediaで調べるとCAD・CAMの一部としか出ていません。http://bceo.blog22.fc2.com/blog-entry-213.html

CAMはCRMよりも非常に難しい手法です。顧客を集めることも大変な作業ですが、一度集めてしまえば何とかなります。そのためにCRMは顧客を集めることが流行りました。
しかしCAMは、そのお店を知らない人にどうにかして知らしめる手法なので大変です。たとえばTVのCMや雑誌の広告などもある意味ではCRMなのかもしれません。しかしながらそれでは多大な広告費がかかり、何のためにお店が売り上げを上げているのかわからなくなります。そこで注目されるのがツイッターのつぶやきです。

これだけインターネットやPC、携帯が普及した中、多くの消費者が携帯やPCに接しているため携帯やPCが大きな媒体になります。そして今のように急激なペースでツイッター人口が増えればすぐにTVや雑誌の広告よりも影響力の大きな媒体に成長します。しかも、タダです。この急激に拡大している有能な媒体にお店はつぶやくだけでタダでお店を知ってもらうことが出来るのです。

例えをもって説明しましょう。
テレビでは昔えびすビールの宣伝で、お店の前に「えびすあります」ってポスター貼る宣伝がありました。お客はそれを見て、「おっ、えびすがあるんだ」と反応します。CMではそのポスターを見てお店に入るってシーンでした。
 じゃあ現実はどうでしょうか?。実際にはそのポスターを見た人が全員お店に入ってくるわけではありません。店の前を通り過ぎる何十人に一人、または何百人に一人がお店に入ってくればいいのかもしれません。だとすればあまり効果がが無いじゃないか、と言い切れるでしょうか?何百人ものお客がお店を通り過ぎたとしても、まるっきり効果が無いとは言えません。
 「おっ、えびすがあるんだ」と思っても、でも、「今日はお金が無いからなー」とか「今日は時間が無いから今度時間があれば」とか「感じのいいお店だな、今度また近くに来たときに」とか、人それぞれ、お金や時間やその他の要因によってその日にそのお店によることが出来ないことがあります。
 しかしながら、そのポスターを見た人は何らかの感想を持って次の機会にお店に寄る可能性があります。
 
 私はつぶやかないお店は、このえびすのポスターを貼らないお店だ、と言い切っています。貼らないお店は、その存在すらもアピールすることも出来ず、そのお店に対する感想すら持たせることも出来ません。つぶやかないお店も同様です。つぶやかないお店はお客様の目に触れることも無く、単に知られないまま埋もれていきます。
 
 つぶやきには、えびすのポスターには無いもっと大きな効果があります。えびすのポスターはお店の近くを通った人だけしか見ることが出来ません。しかしつぶやきは、お店の前を通り過ぎなくても見せることが出来ます。つまりポスターはお店から半径10mくらいしか告知の効果が無いものの、つぶやきはそのお店から何キロ離れていようが見ることが出来ます。
 
 しかし、ツイッターにはまだまだ弱点があります。サーバーがいつダウンするかわかりませんし、これからどんどんユーザーが増えていくと単なるつぶやきが埋もれてしまって探せない状況も想像つきます。昔1996年当初、我が社もHP作るとまだまだ企業のHPが少なかったので、ほっといてもアクセスがあり安堵してると、あっという間に埋もれてしまいSEO対策が必要な時代になりました。いまのツイッターもそれに似ていて、今ならつぶやきがそこそこ探せますが、あと一年もすれば、お店のつぶやきを探すことが至難になってきます。しかしながら、今つぶやいておけば消費者にそのお店を認知させ、じゃあいつかはそのお店に行って見ようって思わすことが出来ます。
 
お店の常連さんだけで十分だ、新規顧客は要らないってお店にはお勧めしませんが、どうにかしてお客様を増やしたいと思っているお店は、今すぐつぶやいてお客様へ印象付けて欲しいなと思います。

また、今後ツイッターに対する色々なツールが出てくると思っています。ちなみに当社でも、つぶやいているお店をマップで探せるようなシステムを発表する予定です。そうすれば何千万人もの人々がつぶやいても、お店を探すことが便利になります。そしてつぶやいたお店はダイレクトにお客様に今日のメニューやサービス、おすすめ商品をPRすることが可能になります。

「いつかはあのお店でえびすビールを飲みたいな」って思わせたら勝ちなのですから。

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